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東大生は「頭脳パンが大好き」な理由 【東大卒の脳ミソ(1)】
私は都心の某企業に勤める30代後半のサラリーマンです。知人の編集者から「働く人の日常について書かないか」と言われ、少しの間、連載させていただくことになりました。
実は私は、世間で優秀とされる東大卒のサラリーマンです。全国屈指の進学校を経て、現役で東京大学に合格。経済学部を卒業して某会社に入社しました。しかしいまや身分を隠すようにごくフツーの仕事をしながら、格下の学歴の後輩たちにいじられる毎日です。
なので、別に自分の学歴を自慢するつもりはありません。どちらかというと、学歴というものが如何にいいかげんなものか、採用時の学歴フィルターが如何に無意味か、ということを証明することになるのかもしれません。
東大合格者は大きく2つに分けられる
さてみなさんは、東大卒にどんなイメージを持っているでしょうか。たぶん代表的なものは「頭がいい」というものだと思いますが、実際にはどんなものでしょう。
確実にいえることは、私たちは東京大学の入学試験に合格し、単位を習得して卒業できたということです。しかし日本の大学は東大とはいえ出るのは難しくないので、残るは「入学時の学力が一定以上であった」という事実しかないわけです。
しかも合格者は、すべて同じタイプというわけではありません。大きく分ければ「本当に頭がよくて試験をラクラク通過できた人」と、「毎日机の前に10時間以上座って受かっただけの単なるガリ勉」の2種類がいるわけです。
私は悲しいかな、明らかに後者のタイプでした。これを「頭がいい」と言い切ることができるでしょうか。たぶん、大いに違うのだと思います。社会に出てから「単なるガリ勉」ができることなど、たかが知れているのです。
ただ、一般的なイメージを利用しない手はありません。最も効果があるのは「自分の子どもを東大に入れたいお母様」に対するアピールです。実際、サラリーマンをしながら最近まで、家庭教師としてのアルバイトの口は引っ切りなしにありました。
時給もかなり高く、バイト収入が本業を超えたこともあります。転勤で引っ越しをした後に、往復の飛行機代を出してもらって毎週通った経験もしました。元々、「受験勉強が得意」なのは事実ですから、このバイトは天職のようなものです。いつかまた復活したいなと思っています。
確かに学内生協では売り切れになっていた
ところで、バイト先のお母様から、こんな質問をされることがありました。
言うまでもなく、私が得意なのは机の前に10時間以上座っていることだけ。とはいえ「吉野家は早い安いうまいですね」と正直に言うことは、みすみす自分の価値を下げてしまうおそれもあります。そこで、
と答えるようにしていました。
「頭脳パン」とは、医学博士の木々高太郎氏が「頭のよくなる本」という著書で提唱した「頭脳粉」を原料としたパン。小麦粉に一定量のビタミンB1を配合すると、記憶力が思考力がよくなる――そんな説を具現化した商品です。
確かに、脳のエネルギーとなるブドウ糖を分解するにはビタミンB1が必要ですが、普通の食事をしていれば十分なはずなので、効果のほどは不明です。生協で売れていたのも、たぶんお金がない学生が安いパンを買っていたのだと思います。
ただ、東大生と「頭脳パン」に何の関係もないかというと、そうとも言えないと思います。
ある種の東大卒が持つ「バカで愚か」な側面
勉強熱心な東大生は、もっと勉強して知識を増やしたい、思考力を高めたいと思っていることは間違いありません。そのため授業の合間に、学内の生協にパンと飲み物を走って買いに行き、急いで教室や研究室に戻る光景はよく見られたものでした。
要するに「頭脳パン」は、受験勉強の勢いを維持しながら研究を続けている、勤勉な東大生の象徴なのです。どうせ食べるなら「記憶力が思考力がよくなる」可能性のある「頭脳パン」を選んでいた可能性はありますが…。
せっかくの食事はもっとおいしく楽しみたい、そこまでして本を読まなくてもいい、いい大学になんか入らなくていい、というのがフツーの人たちの考えかもしれません。しかし東大生は違います。バカみたいにしつこく粘る力があるのです。
その粘りは、ほとんど「愚鈍」と言ってもいいでしょう。その意味では、ある種の東大卒にはバカで愚かな側面があると言えると思います。
仕事で東大卒の人にあったら、「おお凄いな! さぞかし頭がいいんだろうなあ」で思考停止せず、「この人は本当に頭がいいのか、それとも単なるガリ勉だったのか」と想像してもらえると、もう少し楽しめるのではないかと思います。
[ふよっしー]
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