• 自己紹介の鉄則(3) 自分自身の「USP」を知っておこう!

    「何を話したらいいかわからない」、「ついダラダラ長くなってしまう」、「話しているうちに何を言っているのか自分でも分からなくなる」などなど、自己紹介はどうも苦手という人は多いですよね。

     しかし、これらは決してあなたがイケてないわけでもなく、純粋に「中身」と「慣れ」の問題なのです。これは、今この瞬間から行動して慣れさえすれば、なんとでもなります。

     ビジネスの世界では「差別化」とか「ブランディング」が大事などと言われますが、自己紹介はまさに“自分自身をブランディング”できる最初で最強の機会なんです。

     ここでキャッチーに、かつ簡潔に印象づけることができれば、あなたが「勝てるフィールド」ができるわけです。

     では、具体的にどのようにして自分自身の差別化をおこない、立ち位置を見つけていけば良いのでしょうか。今回はこの点を解説します。



    自分自身のUSPを洗い出せ!

     ポイントは、あなた自身の「USP」を見つけ出すことです。

     USPとは「Unique Selling Proposition」の頭文字をとったもので、「あなた独自のウリ、強み」といった意味です。就職活動の時、自己分析でやったであろう「自分の強み」のことです。

     「そんなこと言われても、すぐに思いつかないよ」という方も多いかもしれません。でも順を追ってやっていけば大丈夫です。必ず見つけ出せます。

     最初は、自分自身が認識している「強み」「特徴」もしくは「キャラクター」から、独自のアピール点があるかどうかを考えてみましょう。以下の「USP作成5つのポイント」に当てはまるよう表現してみてください。

     もしくは、このような文脈でもいいでしょう。
     

    ・私は、人から「             」の分野で必要とされたい/されている。

    ・私は、人から「             」と言われたい/言われている。

    ・「             」といえば私、と認識されたい/されている。
     

     このような作業を通じて、あなたなりの「競争の少ない独自の領域を見出す」ことができればいいのです。

     「独自の領域」といっても、何かの分野でトップクラスの実績を持っているというようなスゴいことでなくてもかまいません。あくまで、自己紹介時に聴き手の印象に残ればいいのです。



    USPはどうやって見つけるのか

     USPとは一言でいえば「強み」なわけですが、それほどレアなものでなくてもかまいません。

     たとえば自分に何も特筆すべきものがなく、かろうじてUSPらしきもので「仕事を頑張れる人」というキーワードが出てきたとしましょう。

     それをもとに、USPとして相手の印象に残るようにすればよいのです。詳しく説明していきましょう。

     まず、単に「仕事を頑張れる」とだけいっても、そんなのは社会人なら当たり前ですし、他にも同じような人はたくさんいます。また、「頑張る」というのはどうも基準が不確かで抽象的です。

     そこで、もう少し具体的に考えてみましょう。

     まずは「根拠」からです。

     あなたはなぜ、「仕事を頑張れる」と思ったんでしょうか。まずはそう感じた理由を思い返してみましょう。例えば、「誰よりも早く出社してるから」「ノー残業デー限定で、誰よりも集中力を発揮してるから」なんていう感じで十分です。

     普通に感じられるかもしれませんが、これは頑張れることに対しての立派な根拠です。そして、単に「頑張れる」というだけよりも聴いた人の印象に残りますよね。このように、「根拠があって、同じようなことを言う競争相手がほとんどいない」状態が、ひとまずのゴールになります。

     一方で、自分独自の「ウリ」などといっても、普通はすぐに思いつかないものです。

     なぜなら、特に気負わなくても、普通にアッサリできてしまうことこそ「強み」だからです。自分にとっては当たり前なので、なかなか気づく機会がないです。だから、周囲の人に意見を求めるのもいいでしょう。

     そして、このふたつから「自分ブランド」をつくっていきます。これは「自分ならではの独自のテーマ性」です。

     「誰よりも早く出社して働き、日本一プライベートを謳歌する経理」

     「水曜日午後の労働生産性は日本一!交流会開催に命を懸ける新卒3年目」

     なんて、興味を惹かれますよね。

     この「自分ブランド」が魅力的であれば、それだけで人が集まってきます。そして、名刺交換の時などには会話がはずむのです。

     もちろん、それは「そのコンセプトが魅力的で、多くの人の関心を引き、興味を持たれるものであれば」ということが前提になります。今回、お話しした方法で自分ならではの魅力的なUSPをぜひ見つけ出してください(新田龍・人事コンサルタント)

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