台風26号が関東直撃　それでも定時出社は「社畜」なのか？

「過去10年で最大級」とも言われる台風26号が16日朝、関東に接近している。暴風雨で交通機関に大きな影響が出そうだ。

そうなると、会社員にとって気になるのが自社の対応だ。社員の負担を減らすため出社時間を遅らせる企業もある一方で、「台風でも定時出社」を貫徹する企業もある。

都内のホテル満室に「どんだけ社畜なんだ」

報道によると、台風26号は16日9時に関東に再接近すると見られており、同日にかけて予想される最大風速は35メートル（関東地方）。大気が不安定になるため、突風や雷、竜巻にも注意する必要がある。

台風と通勤時間が重なると電車のダイヤが乱れ、いつもより混雑したり遅れたりする。そうなると、会社につくだけで一苦労だ。

自分の勤務する会社が配慮してくれるか気になるところだが、ツイッターには「台風のおかげで明日午後出社になった　ラッキー！」という書き込みも寄せられており、出社時間を調整してくれる企業もあるようだ。

一方で、定時出社にこだわる企業もある。ある企業では、総務から「本日は、定時で気をつけて退社し、明日、定時に気をつけて出社するように」という通達があったそうだ。

また、NHKの報道によると、定時出社のために都内のホテルに泊まる人がかなりいるようで、東京・新橋などでは満室になるホテルも出ているという。これには「みんなどんだけ社畜なんだ」という声も挙がっていた。

台風の中出社させると、企業側の責任が問われる可能性も

労働環境の問題に詳しい社労士の藤井恵介氏は、「危険を冒させてまで、定時出社させるのは、ちょっとどうかと思います」と語る。

「普通のサービス業なら台風だとお客さんもあまり来ません。また、営業も取引先から連絡が来るかもしれないといっても、電話番が一人いればいいだけ。別に全員が出社する必要はありません」

さらに、台風の日に定時出社させることは、企業側にとってのリスクもあるのだ。

「社員が通勤途中に台風で怪我をすると労災になります。通常は通勤中に社員が怪我をしても、企業が責任を問われることはないですが、今回のような場合は台風で危険だと分かっている中無理に出社させたとして、安全配慮義務違反で賠償責任に問われる可能性も出てきます」

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