台風27号が週末大接近？　それでも「休日出勤」する人々

先日各地で猛威を振るった台風26号に続き、台風27号が再び日本列島に急接近している。10月26日の土曜日には強烈な雨風がピークを迎えると見られている。

しかし、それでも世のサラリーマンには「休日出勤」をする人がいるのだ。

「台風と休日出勤の奇跡のコラボ」

気象庁によると、台風27号は25日9時現在、南大東島の北方から北東に向かって進んでいる。強い勢力を保っており、週末にかけては西日本や東日本の広範囲で大雨の恐れがあるという。「10年に1度」とされた台風26号と同程度の気象状況になる、との予想もある。

その台風26号は、平日水曜日の16日に関東を直撃した。午前の通勤時間帯と重なったため、電車のダイヤが乱れて大混乱となった。

午後出社に切り替えて対応する企業もあったが、定時出社を譲らない企業も多く、今回の27号に関しては「会社が休みで助かった」という人も多いだろう。

だが、世のサラリーマンみんなが土曜日に仕事がないとは限らない。ツイッターには、

「土日の台風と休日出勤の奇跡のコラボ」
「台風の日に休日出勤だなんて台風の神様を呪うぜ」
「休日出勤だけでも散々なのに台風直撃とか目も当てられん…」

といった声も少なからず挙がっている。2ちゃんねるにも、

「なんで外仕事のバイト受かった瞬間台風だらけなんだろう」
「もうちょっとニートでいればよかった自転車通勤辛い…」

と、働き始めたばかりの人からの恨み節が書き込まれた。

台風で休日出勤しても「代休なし」は「ブラック企業」か？

「これはもう仕方ないとしか言えないですよ」

とある広告代理店に務める男性社員（30歳）はこう語る。会社は少ない人数で最大限に仕事を回すことしか考えていないので、社員は常にオーバーワーク状態なのだ。いくら台風でも、立ち止まることはできない。今回も取引先（元請けの代理店）から急なオーダーが入ったという。

「提案書の納期が週明け月曜になってしまって。これはもう休日出勤は確定です。取引先の担当者も出社すると言っているので、自分も会社にいないと。家でやることもできませんよ」

どんなに過酷な状況下でも、出社しないわけにはいかない。有名ブロガーのイケダハヤト氏は、10年に1度の台風のなか社員を出社させる会社は「ブラック企業」と糾弾しているが、取引先のためなら、苦難に突入しなければならない。

では、休日出勤に対して代休はとれないのだろうか。

「代休は制度としてはありますが、実際には休めません。以前申請しようとしたら上司にイヤミを言われて断念しました。あれは都市伝説みたいなものです」

最新の情報によると、東京への台風直撃は避けられるかもしれない。しかし、依然として大雨には警戒が必要とのこと。今週末はせめて、安全に気をつけて出社してもらいたいものだ。

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