キラキラ20時退社に「社畜女子」激怒 「中途半端な気持ちで残業するな!」 2013年11月14日 仕事のエコノミクス ツイート ブラック企業が問題となる中、就職活動中の女子大生が企業を選ぶ新基準に「キラキラ20時退社」なるものがあるという。仕事をしっかりこなした上でプライベートも充実させるには20時退社が丁度いいということなのだが、過酷な残業をこなしている社会人女性からは「仕事を舐めるな!」といった声が挙がっている。 「キラキラ20時退社」は人材コンサルタントの常見陽平氏が紹介している。11月10日にNEWSポストセブンに掲載された記事によると、最近の女子大生が将来のワークライフバランスを考えるときに、この「キラキラ20時退社」がポイントになっているという。 イケてる社会人が集まる合コンは「20時スタート」 「キラキラ」は仕事をして輝く様子やリア充感を表す言葉。元々は大手ネット企業サイバーエージェント社で、女性らしさを全面に出しつつ、仕事もプライベートも充実させている女性社員が「キラキラ女子」などと呼ばれていたのが始まりだ。 「20時退社」というのは、17時半や18時の定時に退社するのは仕事をしていないようで「罪悪感」がある。かといって21時以降の退社だと「社畜度」「ブラック企業度」が一気に上がってしまう。その中間で丁度いい退社時間が20時なのだという。 つまり、今の女子大生にとっては、20時まで「適度に残業」をしてしっかり仕事をしつつ、プライベートも充実させる憧れの働き方が「キラキラ20時退社」なのだ。 さらに、「イケている人」ほど暇ではないので、「イケている社会人が集まる合コンは20時スタートが多い」ともしている。 確かに、一般職ではなく総合職で、女性が結婚や出産もしつつ長く働こうと思ったら、「キラキラ20時退社」というのは重要なポイントになってくるだろう。だが、自分の「イケている感」のために残業するのはいかがなものなのか。 ネット上では「キラキラ20時退社」に対し「その感覚わかる」と好意的な見方もあったものの、 「同じお給料なら絶対9時~17時勤務の方が幸せだよ!社畜を増やそうとするなにかの陰謀か、頭の中お花畑かとしか思えない」 「残業はドロドロだぞ」 といった意見が寄せられた。 社畜女子「残業は、せざるを得ないからするもの」 連日22時過ぎまで会社で残業をしているというPR会社勤務の20代女性は 「残業はせざるを得ないからするもの。したくてしている訳ではないですね」 と怒り心頭の様子。取引先に合わせて仕事をしているとどうしても帰りが遅くなり、終電で帰ることもしばしば。残業代が出るので何とかやっているが、できれば早く帰りたいという。 「『社畜』と言われることもありますが、仕事があるから残業をしている、それだけですね。早く帰れる人は早く帰ればいい。会社にも残業代が発生するわけですから、中途半端な気持ちで残業するなって感じですね」 また、広告代理店で連日終電退社の20代女性は、「イケている社会人は20時から合コン」について 「20時に仕事が終わるってよっぽど暇なんでしょうね。全然イケてないです」 と語っていた。ハードな残業をこなしている女性からすれば、20時退社もまだまだ甘いようだ。 この女性たちは極端なケースなのかも知れないが、たしかに残業というものは定時で終わらないほど仕事があるからするものだ。「キラキラ20時退社」に憧れるのも結構だが、残業する必要がない人まで残業することはない。仕事の充実感も、適当に残業をすれば得られるというものでもないだろう。 「忙しさを選べる」といえば聞こえはいいが、現実は甘くない場合もある。就活中の女子大生には自分がどういう働き方をしたいのかを、今一度考えなおしてもらいたいものだ。 あわせてよみたい:女子大生が選ぶ「彼氏に就職してほしい会社」ランキング
キラキラ20時退社に「社畜女子」激怒 「中途半端な気持ちで残業するな!」
ブラック企業が問題となる中、就職活動中の女子大生が企業を選ぶ新基準に「キラキラ20時退社」なるものがあるという。仕事をしっかりこなした上でプライベートも充実させるには20時退社が丁度いいということなのだが、過酷な残業をこなしている社会人女性からは「仕事を舐めるな!」といった声が挙がっている。
「キラキラ20時退社」は人材コンサルタントの常見陽平氏が紹介している。11月10日にNEWSポストセブンに掲載された記事によると、最近の女子大生が将来のワークライフバランスを考えるときに、この「キラキラ20時退社」がポイントになっているという。
イケてる社会人が集まる合コンは「20時スタート」
「キラキラ」は仕事をして輝く様子やリア充感を表す言葉。元々は大手ネット企業サイバーエージェント社で、女性らしさを全面に出しつつ、仕事もプライベートも充実させている女性社員が「キラキラ女子」などと呼ばれていたのが始まりだ。
「20時退社」というのは、17時半や18時の定時に退社するのは仕事をしていないようで「罪悪感」がある。かといって21時以降の退社だと「社畜度」「ブラック企業度」が一気に上がってしまう。その中間で丁度いい退社時間が20時なのだという。
つまり、今の女子大生にとっては、20時まで「適度に残業」をしてしっかり仕事をしつつ、プライベートも充実させる憧れの働き方が「キラキラ20時退社」なのだ。
さらに、「イケている人」ほど暇ではないので、「イケている社会人が集まる合コンは20時スタートが多い」ともしている。
確かに、一般職ではなく総合職で、女性が結婚や出産もしつつ長く働こうと思ったら、「キラキラ20時退社」というのは重要なポイントになってくるだろう。だが、自分の「イケている感」のために残業するのはいかがなものなのか。
ネット上では「キラキラ20時退社」に対し「その感覚わかる」と好意的な見方もあったものの、
といった意見が寄せられた。
社畜女子「残業は、せざるを得ないからするもの」
連日22時過ぎまで会社で残業をしているというPR会社勤務の20代女性は
と怒り心頭の様子。取引先に合わせて仕事をしているとどうしても帰りが遅くなり、終電で帰ることもしばしば。残業代が出るので何とかやっているが、できれば早く帰りたいという。
また、広告代理店で連日終電退社の20代女性は、「イケている社会人は20時から合コン」について
と語っていた。ハードな残業をこなしている女性からすれば、20時退社もまだまだ甘いようだ。
この女性たちは極端なケースなのかも知れないが、たしかに残業というものは定時で終わらないほど仕事があるからするものだ。「キラキラ20時退社」に憧れるのも結構だが、残業する必要がない人まで残業することはない。仕事の充実感も、適当に残業をすれば得られるというものでもないだろう。
「忙しさを選べる」といえば聞こえはいいが、現実は甘くない場合もある。就活中の女子大生には自分がどういう働き方をしたいのかを、今一度考えなおしてもらいたいものだ。
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