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人気復活！ 商社マンが切り拓く「海外ありき」の新しいライフスタイル
こんにちは、頭刃男（ズバオ）です。少し前になりますが、うれしいニュースを耳にしました。就職人気ランキングで、なんと住友商事が１位になったそうです。
トップ10には、総合商社の名前が5社も名を連ねていました。若者の海外離れが進んでいる、なんて話も聞いていましたが、大丈夫そうですね！ ガンガン世界に出て行って欲しいものです。
海外とバランスよく付き合える力を磨く
日本は島国で、資源に乏しい国です。手先の器用さと持ち前の探求心と諦めない魂で、良い製品とサービスを武器に貿易立国として発展してきました。
しかし、貿易黒字の縮小をアメリカから責め立てられていたのは昔のこと。今では貿易赤字国です。資源の輸入や農作物の開国で、これから益々まっかっかになるかもしれません。
ボクらの日本が未来にも存続し、繁栄し続けるためには、諸外国との付き合いは必要不可欠です。これまでは自国製品や技術を海外に向けて発していましたが、コストの観点から国内でのオペレーションは価格競争力を失い、モノ作りがどんどん海外に流出し、空洞化という事態にまで発展しました。
そして少子化の影響で、人口問題が深刻化し、今後は海外の人を受け入れることで労働力を確保していく仕組みも必要になってくるでしょう。ボクらの隣に海外の人たちが住み始めるのです。
どうですか？ そいつぁ楽しそうだ、ですか？ それとも、なんか不安だなぁ、とネガティブな感じですか？
商社で働く中で、そんな海外とバランスよく付き合う人間力を磨いて、乗り越えるべき問題に対して、知恵と思いやりで新しい仕組みを築き上げる――。こんな風に「海外ありき」の新しいライフスタイルに変えられたら素敵ですよね？ 正に商社マン復活の時だと思います。
異文化に興味と尊敬の念を持つ商社マン
そんな「商社マン」とは、どんな人でしょうか。これまで私が出会ってきた立派な商社マンたちから、理想的な特徴を5点挙げておきます。
1つめは、海外では「日本代表として観られている意識を持つ」ということです。日本語は分からないだろうと高を括っているのか、下らない話を大声でブチまけて下品に笑う日本人をよく見かけます。アウトです！ 完全に。
言葉の意味なんて分からなくても、その人たちの顔つきとトーンで大体の内容は察しが付くものです。また、外国に行くときには、日本と今どういう関係なのか、歴史的にどんな関係であったのかくらいは頭に入れておいて欲しいのです。
2つめは「異文化に興味と尊敬の念を持つ」ということです。どうも欧米に媚びへつらい、アジアを軽視する風潮がありますが、もったいないことです。あと、どの国行っても日本食を食べたがる人がいますが、せっかく貴重な体験ができるのだから、アレルギーなどの問題が起こらない範囲で現地にどっぷり浸かって欲しいのです。
料理や交通手段や建物など、その土地の今の生活はいずれも国土や文化や歴史が背景にあります。ガイドブックや教科書なんかの字面を追っかけるより、自分の五感を頼りに接すれば、見えるモノが変わり、見過ごしていた色や匂いに気付いて、すごい財産になること請け合いです。
自分の言葉で「持論」を展開できるか
3つめは「日本式にこだわらず、世界式を臨機応変に使いこなす」ことです。海外では主張しない者は無能とみなされるので、思い切って主張してみると、自分の主義主張なんて案外フニャフニャしていることに気付かされ、大いに反省する好機となるはずです。
4つめは「その上で、あなたの言葉で日本を持論で語れるようにしておく」ということです。海外の人は、あなたに興味を持ってくれると、日本という国にも興味を持ってくれます。自分の言葉でないと人には伝わらず、持論がないと会話が弾みません。会話が途切れたらお互い手持無沙汰。それじゃ、寂しいよね。
5つめは希望ですが、「海外と伍していけたら、日本に戻ってきてほしい」ということ。優秀な人たちが海外に行ったまま帰ってきません。日本が魅力的でないからでしょう。でもね、日本にはもはや魅力を感じない、という優秀な人こそ、日本を魅力的に変えるために戻ってきてほしいのです。自分独りではなく、身近な人たちだけでなく、母国を気にする度量求む！
テンコ盛りで大変そうだけど、まずは意識の持ち方の話です。では、頭刃男、おまえはできているのか？ いいえ、まったく。まだまだ勉強不足です。でも、ここに書いたような人たちに沢山会って来ました。自分が足りないところが見えると燃えるじゃないですか？ 皆さんにもそんな仲間が増えることを祈っています。
（参考）住友商事の年収、職種、口コミ情報はこちら。
頭刃男（ズバオ）：東京理科大数学科卒。平成元年就職。商社2社、通販会社1社を経て、2013年から三たび商社に返咲き。 ブログ「朝の満員電車を明るくするんだプロジェクト」