あなたの「就活偏差値」診断します! 無料スマホアプリが話題 2014年3月25日 仕事のエコノミクス ツイート 「それでもアナタは、大手人気企業にこだわりますか? 周りの誰もが認める美男美女にプロポーズして、勝ち抜ける自信ありますか?」 就活戦線が本格化する中、そんなキャッチフレーズを掲げたスマホアプリが話題となっている。その名も「就活偏差値診断」。就職情報サイト「会社なび」を運営するエスキュービズムが、今年1月にリリースしたものだ。 大学名のほか「お付き合いした人数」なども回答 使い方は、ゲーム感覚だ。大学名と学部・学科、志望業界と職種を入力し、SPI(総合適性検査)系の設問に選択式で回答するほか、 「自分は就職活動に強いと思う?」 「履歴書に書ける資格を持ってる?」 「この半年間で買ったファッションブランドの数は?」 「お付き合いした(と自分が思っている)人数は?」 など、ちょっと変わった質問にも答える必要がある。最後に「運だめし」としてカードを引くと、出てきた数字がボーナスポイントとして加算され、最終的な偏差値が決定する。 ためしに中央大学の商学部経営学科で、志望業界を「情報通信業-IT総合」にチェック。「短期の留学経験あり」「付き合った人数ゼロ」「SとMどちらにもなりきれる」などと回答してみると、「あなたの偏差値は58です」と表示された。 全7階層のうち、上から4番目の階層におり、「NEC、NTTコムウェア レベル」が狙い目だと表示される。大企業クラスと言っていいだろう。 大学名などを変えて試してみると、就職偏差値が67で金融志望なら「第一生命、三菱UFJ投信 レベル」、偏差値55でマスコミ志望なら「札幌テレビ、太田プロ、茨城新聞 レベル」といった企業名が表示された。 大学の偏差値とほぼ連動しているようで、東大や早慶などの上位校ほど高くなる傾向がある。SかMかの性癖や彼氏・彼女の有無は、どこに反映されたのだろうか。 ねらいは「就活生よ、目を覚ませ!」 アプリの公式サイトには「このアプリはジョークアプリであり、結果に対しての責任は負えません」とある。その一方で、制作には新卒採用のプロフェッショナルが関わっており、「就職活動の実態を反映している」とも説明している。 大手人気企業の約2万人の採用枠に対し、旧帝大の卒業生が毎年2万人、早慶を加えると4万人弱になる。この段階で、すでに2倍近い競争率だ。そういう現実を踏まえた取り組みを促すために、「就活生よ、目を覚ませ!」というわけである。 もちろん就職採用は、最終的には企業と学生のマッチングで決まるので、単純に入学時の学力で測ることはできない。しかし近年は就活サイトからの大量エントリーが定番になっており、50人の採用枠に5万人の応募が来ることもある。 こうなると、企業の採用担当者が「ターゲット校以外の学生さんは、選考前に足切りするしかないな」となるのも仕方ない。「就活偏差値診断」は、就活サイトに煽られて無謀なエントリーを積み重ねる学生の頭をクールダウンさせるには、意外といいアプリなのかもしれない。 あわせて読みたい:就活は結局「学歴と容姿」なのか
あなたの「就活偏差値」診断します! 無料スマホアプリが話題
就活戦線が本格化する中、そんなキャッチフレーズを掲げたスマホアプリが話題となっている。その名も「就活偏差値診断」。就職情報サイト「会社なび」を運営するエスキュービズムが、今年1月にリリースしたものだ。
大学名のほか「お付き合いした人数」なども回答
使い方は、ゲーム感覚だ。大学名と学部・学科、志望業界と職種を入力し、SPI(総合適性検査)系の設問に選択式で回答するほか、
など、ちょっと変わった質問にも答える必要がある。最後に「運だめし」としてカードを引くと、出てきた数字がボーナスポイントとして加算され、最終的な偏差値が決定する。
ためしに中央大学の商学部経営学科で、志望業界を「情報通信業-IT総合」にチェック。「短期の留学経験あり」「付き合った人数ゼロ」「SとMどちらにもなりきれる」などと回答してみると、「あなたの偏差値は58です」と表示された。
全7階層のうち、上から4番目の階層におり、「NEC、NTTコムウェア レベル」が狙い目だと表示される。大企業クラスと言っていいだろう。
大学名などを変えて試してみると、就職偏差値が67で金融志望なら「第一生命、三菱UFJ投信 レベル」、偏差値55でマスコミ志望なら「札幌テレビ、太田プロ、茨城新聞 レベル」といった企業名が表示された。
大学の偏差値とほぼ連動しているようで、東大や早慶などの上位校ほど高くなる傾向がある。SかMかの性癖や彼氏・彼女の有無は、どこに反映されたのだろうか。
ねらいは「就活生よ、目を覚ませ!」
アプリの公式サイトには「このアプリはジョークアプリであり、結果に対しての責任は負えません」とある。その一方で、制作には新卒採用のプロフェッショナルが関わっており、「就職活動の実態を反映している」とも説明している。
大手人気企業の約2万人の採用枠に対し、旧帝大の卒業生が毎年2万人、早慶を加えると4万人弱になる。この段階で、すでに2倍近い競争率だ。そういう現実を踏まえた取り組みを促すために、「就活生よ、目を覚ませ!」というわけである。
もちろん就職採用は、最終的には企業と学生のマッチングで決まるので、単純に入学時の学力で測ることはできない。しかし近年は就活サイトからの大量エントリーが定番になっており、50人の採用枠に5万人の応募が来ることもある。
こうなると、企業の採用担当者が「ターゲット校以外の学生さんは、選考前に足切りするしかないな」となるのも仕方ない。「就活偏差値診断」は、就活サイトに煽られて無謀なエントリーを積み重ねる学生の頭をクールダウンさせるには、意外といいアプリなのかもしれない。
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