休学、放浪、ひきこもり経験者も大歓迎! 「アウトロー採用2014」開催 2014年4月17日 仕事のエコノミクス ツイート 画一的な服装や髪型、盛りに盛った自己PR、心にもなく熱い志望動機――。そんな昨今の就活に嫌気がさしてドロップアウト状態になった既卒者を対象にした就職支援サービスが、5月からのスタートに向けて参加者を募集している。 題して「就活アウトロー採用2014」。NPO法人キャリア解放区が、東京で開催する。「全員がニートで取締役」で大きな話題となったNEET株式会社の仕掛け人、若新雄純氏がプロデューサーを務める。 企業と参加者が「対等の立場」で議論、交渉 対象となるのは、大学時代に就職活動をしてこなかった29歳までの大学既卒者と就職浪人生。「留年、休学、放浪、ひきこもり等の経験者」も歓迎だ。リクルートスーツやエントリーシートといった既存の就活フォーマットを排除し、「違和感とバカらしさで就活をやめた若者のためのマイナーな就職サービス」を謳う。参加費は無料だ。 5月に企画説明会を開き、6月からワークショップを開催。参加者同士で、就活や世の中に対する違和感や疑問について意見交換を行い、各自が納得の行く生き方、働き方について考える。昨年も試験的に同様の企画を実施した際には、「恥とはなにか」「死とはなにか」といった哲学的な内容もテーマになった。 議論の場には企業の採用担当者や経営者も参加し、自由に設定したテーマについて参加者と意見を交わす。そこで「面白いな」と思える人がいれば、参加者と企業側が「どうすれば相互理解ができるか」を考えて実行。双方が納得すれば内定となる。 全体の流れを見ると、あくまで企業と参加者が対等の立場で交渉を進めるという印象が強い。「相互理解」の方法としては普通の面接だけでなく、食事しながらざっくばらんに話し合う方法も想定されており、プログラム全体を2~3か月掛けて行うということだ。 主催者「遠回りをした人の方が伸びしろある」 気になるのが「就活アウトロー」を採用しようとする会社があるのか、という点だが、昨年はITベンチャー、人材、出版、メーカーなどの約20社が参加し、今年も同程度以上の参加が見込まれているという。 ただし、財閥系の金融・商社やインフラ系の大手企業などは、参加していない。キャリア解放区代表の納富順一氏は、このプログラムに企業が参加する意義をこう語る。 「普通に就活をして就職した人よりも遠回りして、ブランク期間に面白いことをやっていた人の方が、伸びしろがあると思うんですよね」 参加企業の方も「通常の就活ナビサイトでは面白い若者が採れない」と感じており、昨年はアクティブに企画活動していた60人のうち、20人が内定を獲得した。 中にはアルバイトからスタートして正社員になったケースや、大学院での研究と両立するため週3日勤務の契約社員として内定が決まったケースもあったという。 なお、プログラムでは、「就活アウトロー」たちに就活のやり方や正解を教えたりすることはないという。納富代表は「あくまで参加者の方々自身に試行錯誤していただきます。それでも面白いと思う人は是非来てください」と話していた。 あわせて読みたい:ゆとりが求める「理想の上司」
休学、放浪、ひきこもり経験者も大歓迎! 「アウトロー採用2014」開催
画一的な服装や髪型、盛りに盛った自己PR、心にもなく熱い志望動機――。そんな昨今の就活に嫌気がさしてドロップアウト状態になった既卒者を対象にした就職支援サービスが、5月からのスタートに向けて参加者を募集している。
題して「就活アウトロー採用2014」。NPO法人キャリア解放区が、東京で開催する。「全員がニートで取締役」で大きな話題となったNEET株式会社の仕掛け人、若新雄純氏がプロデューサーを務める。
企業と参加者が「対等の立場」で議論、交渉
対象となるのは、大学時代に就職活動をしてこなかった29歳までの大学既卒者と就職浪人生。「留年、休学、放浪、ひきこもり等の経験者」も歓迎だ。リクルートスーツやエントリーシートといった既存の就活フォーマットを排除し、「違和感とバカらしさで就活をやめた若者のためのマイナーな就職サービス」を謳う。参加費は無料だ。
5月に企画説明会を開き、6月からワークショップを開催。参加者同士で、就活や世の中に対する違和感や疑問について意見交換を行い、各自が納得の行く生き方、働き方について考える。昨年も試験的に同様の企画を実施した際には、「恥とはなにか」「死とはなにか」といった哲学的な内容もテーマになった。
議論の場には企業の採用担当者や経営者も参加し、自由に設定したテーマについて参加者と意見を交わす。そこで「面白いな」と思える人がいれば、参加者と企業側が「どうすれば相互理解ができるか」を考えて実行。双方が納得すれば内定となる。
全体の流れを見ると、あくまで企業と参加者が対等の立場で交渉を進めるという印象が強い。「相互理解」の方法としては普通の面接だけでなく、食事しながらざっくばらんに話し合う方法も想定されており、プログラム全体を2~3か月掛けて行うということだ。
主催者「遠回りをした人の方が伸びしろある」
気になるのが「就活アウトロー」を採用しようとする会社があるのか、という点だが、昨年はITベンチャー、人材、出版、メーカーなどの約20社が参加し、今年も同程度以上の参加が見込まれているという。
ただし、財閥系の金融・商社やインフラ系の大手企業などは、参加していない。キャリア解放区代表の納富順一氏は、このプログラムに企業が参加する意義をこう語る。
参加企業の方も「通常の就活ナビサイトでは面白い若者が採れない」と感じており、昨年はアクティブに企画活動していた60人のうち、20人が内定を獲得した。
中にはアルバイトからスタートして正社員になったケースや、大学院での研究と両立するため週3日勤務の契約社員として内定が決まったケースもあったという。
なお、プログラムでは、「就活アウトロー」たちに就活のやり方や正解を教えたりすることはないという。納富代表は「あくまで参加者の方々自身に試行錯誤していただきます。それでも面白いと思う人は是非来てください」と話していた。
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