• 年収300万の男性が振られまくるのは「出産や子育てに無理解な会社」のせいだ!

    結婚したくてもできない若者が増えているというが、結婚相談所に登録するもお見合いを200回断られた男性の話が注目を集めている。

    NHKの報道番組「首都圏ネットワーク」で紹介された千葉県在住の28歳男性は、中小企業で正社員として働いており、年収は300万円。以前は非正規だったため貯金はほとんどないが、30代を前に家族を持ちたいと思い、ネットの結婚相談所に登録した。

    女性にアピールすべく、「お互いを尊敬し合い、助け合いながら生活していける環境を作りたい」などと一生懸命プロフィールを考えた。だが、お見合いを200件近く申し込んだものの、会うことはおろか1人の返事すらもらえていない。

    女性が相手に望む年収「600万円以上」

    「こっちはいくら会ってみたいと思っても、向こうから拒否されるので否定された気分になる。自分に魅力がないのかなあ」

    と男性は落ち込む。国の調査によれば、女性も結婚したくないわけではなく、結婚したい女性は約9割で、男性を上回る。ただし、男性が女性に安らぎなどを求めているのに対し、女性は男性に対して経済力を望んでいるというギャップがある。

    多くの女性が相手に望む年収は「600万円以上」だというが、その条件に見合う男性は20代半ばから30代半ばまでの4%しかいない、というのが現状だ。

    番組が放送されたのは2012年だったが、内容をまとめた番組ウェブサイトが2014年5月26日ごろから2年ぶりにネットで注目を集めた。

    「どんなきれいごといっても世の中は殆どが金できまるよ」
    「おれなんて24でアルバイト あ~死にたくなってきた」
    「やっぱり女性怖いお・・」

    番組に登場した男性の見た目がさわやかで、人当たりのよさそうな好青年という感じなのに、「年収が低い」というだけで拒絶される状況を嘆く声が相次いだ。

    女性が共働きでも安心できない理由

    一方で、この男性の場合、そもそも結婚相談所で婚活をすること自体が間違っているという指摘も多い。結婚相談所にお金を払ってまで登録しているのは、「少しでもいい条件の相手を探している」女性ばかりだというのだ。

    結婚相談所では男性はスペックだけで判断されるので、番組の男性ならば「200人に告白したほうがまだ可能性がある」というわけだ。合コンや街コンへの参加を勧める声も多い。

    ネットでは、「夫の年収が300万円でも妻が外に働きに出れば家計をやりくりすることは可能なのに、相手の年収ばかり見る女性は現金すぎる」といった声もあった。しかし、女性の方にも事情がある。

    本当は女性も、共働きで家計を支えようと思っている。それでもいざ出産や子育てに直面することを考えると、仕事との両立ができずに「生活が立ち行かなくなる」不安が否めない。若い女性が「相手の収入に敏感にならざるを得ない」背景には、このような事情もあるのだ。

    たしかに、産休や育休が普及したとは言え、子どもを預けながら女性が第一線で働くことを許容する日本企業はまだ多くないという現実がある。「妊娠したら辞めてくれ」という企業の社長は、女性だけでなく若い男性の敵でもあるのだ。

    男性たちが経済的スペックだけで判断されず、人柄で愛されるようになるためにも、「女性が結婚後も安心して働けるような会社の受け皿づくり」が必要ということではないだろうか。

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