1日3食はもう古い? 日本のOL「2食で十分」、米国のOL「6食食べてる」 2014年7月4日 仕事のエコノミクス ツイート 仕事が立て込んでくると、忙しくて食事をとり損ねてしまうことがある。そのたびに「ちゃんと1日3食採らないといけないのに」とストレスに感じるものだ。 しかし、その人が健康なら1日何食でもいいのではないか。実際、サラリーマンやOLからは「1日3食にこだわるなんて古い」という声も聞かれる。みなさん、どのような食生活を送っているのだろうか。 朝抜く営業マンもいれば、昼抜く編集者も 全部軽食では味気ないが キャリコネ編集部が働く男女に取材したところ、やはり大半の人は「1日3食」を守っているようだ。理由は「お腹が空くから」。食べることが好きなので「食事の回数を減らすなんてもったいない」という人もいた。 ただし少数派ではあるが、「1日2食」という人たちもいる。最も多いのは「朝食を抜く」パターンだ。朝起きてから出社するまでに、食事を作ったり食べたりするのが面倒だったり、時間を削減したいというのが理由のようだ。20代の営業マンAさんは、 「朝起きた後は空腹を感じていないので、ランチまで我慢しやすい。むしろ朝食を食べるとランチまでの間が短いので、あまり食べられないし、午後に眠くなってしまう」 と、朝食抜きのメリットを主張する。その一方で、食事は朝晩だけという人もいる。30代の編集者Bさんは、ランチを食べることのデメリットを強調する。 「ランチを食べると満腹になって、頭が働かない。外食すると意外と割高だし。朝は自宅でゆっくり食事をしてからラッシュを避けて出勤し、昼休みは取らずに夜は早めにあがって飲みに行く。極めて合理的なサイクルだと思うんです」 Bさんからすると、連れ立ってランチに行き、午後は眠気と戦っている人たちは「時間のムダ。一日タラタラ遊んでいるのかと思うくらい」と手厳しい。 朝昼だけ食べて、夜は食べないか、軽くお酒を飲んで済ますという30代OLもいた。そんな「1日2食派」からすると驚くような流れが、米国で起こっているという。それは「1日6食」という人たちだ。 3食には「科学的なコンセンサスはない」らしい ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の7月2日付け記事で紹介されているのは、「1日に6回食べる」28歳の女性会計士だ。ただし彼女は朝・昼・夜の3食はすべて省き、代わりにオートミールや鶏肉のスライスなどの軽食を少量食べる。友人とレストランで会うときには、メインディッシュを抜く徹底ぶりだ。 記事のタイトルは「軽食で済ます米国人」。日本の「1日2食派」のように回数だけ減らすのではなく、そもそも重い食事を採らなくなっているらしい。 米国人が「常習的なスナック(軽食)族」になりつつある根拠として、記事はシリアル食品大手ケロッグ社の2014年第2四半期の売上高が3.1%減少した一方で、ゼネラル・ミルズ社のスナック部門の前年度売上高が前年比6%増加したことなどを示している。 栄養があって持ち運びができるスナックも登場しているため、1日3回しっかり食事をとるのと、頻繁にスナックをとるのとで、どちらが健康にいいかは「科学的なコンセンサスがない」という米国栄養・食事療法学会のコメントを紹介している。 人間が1日に3回食事する習慣は古代ギリシャの文献に出てくるというが、それが一般的であったかどうかや、その理由については明らかではない。日本でも江戸時代以前は、肉体労働者を除けば1日2食が普通だったという説もある。 「朝食をしっかり食べよう」という動きに対しても、「コメの消費を増やしたい生産者の陰謀だ」と揶揄する声もある。「ダイエットブームは食べすぎをやめれば終わる」という人も。 栄養が不可欠な成長期の子どもは別として、ある程度の年齢になれば慣習や周囲に流されず、その人の生活にあった食生活を確立することが大事なのかもしれない。 あわせて読みたい:日本IBMの給与体系と将来性――外国人社長はコストカッター、社員は「リストラ不安」におびえる 最新記事は@kigyo_insiderをフォロー/キャリコネ編集部Facebookに「いいね!」をお願いします
1日3食はもう古い? 日本のOL「2食で十分」、米国のOL「6食食べてる」
仕事が立て込んでくると、忙しくて食事をとり損ねてしまうことがある。そのたびに「ちゃんと1日3食採らないといけないのに」とストレスに感じるものだ。
しかし、その人が健康なら1日何食でもいいのではないか。実際、サラリーマンやOLからは「1日3食にこだわるなんて古い」という声も聞かれる。みなさん、どのような食生活を送っているのだろうか。
朝抜く営業マンもいれば、昼抜く編集者も
キャリコネ編集部が働く男女に取材したところ、やはり大半の人は「1日3食」を守っているようだ。理由は「お腹が空くから」。食べることが好きなので「食事の回数を減らすなんてもったいない」という人もいた。
ただし少数派ではあるが、「1日2食」という人たちもいる。最も多いのは「朝食を抜く」パターンだ。朝起きてから出社するまでに、食事を作ったり食べたりするのが面倒だったり、時間を削減したいというのが理由のようだ。20代の営業マンAさんは、
と、朝食抜きのメリットを主張する。その一方で、食事は朝晩だけという人もいる。30代の編集者Bさんは、ランチを食べることのデメリットを強調する。
Bさんからすると、連れ立ってランチに行き、午後は眠気と戦っている人たちは「時間のムダ。一日タラタラ遊んでいるのかと思うくらい」と手厳しい。
朝昼だけ食べて、夜は食べないか、軽くお酒を飲んで済ますという30代OLもいた。そんな「1日2食派」からすると驚くような流れが、米国で起こっているという。それは「1日6食」という人たちだ。
3食には「科学的なコンセンサスはない」らしい
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の7月2日付け記事で紹介されているのは、「1日に6回食べる」28歳の女性会計士だ。ただし彼女は朝・昼・夜の3食はすべて省き、代わりにオートミールや鶏肉のスライスなどの軽食を少量食べる。友人とレストランで会うときには、メインディッシュを抜く徹底ぶりだ。
記事のタイトルは「軽食で済ます米国人」。日本の「1日2食派」のように回数だけ減らすのではなく、そもそも重い食事を採らなくなっているらしい。
米国人が「常習的なスナック(軽食)族」になりつつある根拠として、記事はシリアル食品大手ケロッグ社の2014年第2四半期の売上高が3.1%減少した一方で、ゼネラル・ミルズ社のスナック部門の前年度売上高が前年比6%増加したことなどを示している。
栄養があって持ち運びができるスナックも登場しているため、1日3回しっかり食事をとるのと、頻繁にスナックをとるのとで、どちらが健康にいいかは「科学的なコンセンサスがない」という米国栄養・食事療法学会のコメントを紹介している。
人間が1日に3回食事する習慣は古代ギリシャの文献に出てくるというが、それが一般的であったかどうかや、その理由については明らかではない。日本でも江戸時代以前は、肉体労働者を除けば1日2食が普通だったという説もある。
「朝食をしっかり食べよう」という動きに対しても、「コメの消費を増やしたい生産者の陰謀だ」と揶揄する声もある。「ダイエットブームは食べすぎをやめれば終わる」という人も。
栄養が不可欠な成長期の子どもは別として、ある程度の年齢になれば慣習や周囲に流されず、その人の生活にあった食生活を確立することが大事なのかもしれない。
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