自己紹介の鉄則(1) 自己紹介の主人公は「相手」だ!! 2012年5月18日 仕事のエコノミクス ツイート 「入学式」や「始業式」、「面接」に「内定者懇親会」、さらには「入社式」に「初出社」、「パーティ」や「合コン」、「勉強会」や「セミナー」…この時期、「自己紹介」の機会は、本当にいっぱいあります。ではそもそも、自己紹介は何のために、誰のためにやるのでしょうか。 まず「何のために」かというと、一言でいえば「自己PR」のためです。 いくらあなたにスゴい能力があっても、それを的確に相手に伝えないことには、相手にはあなたのスゴさがわかりません。初対面の人とその後の人間関係をつくっていくために、まずは自分自身のことをわかってもらう、という目的で自己紹介するわけです。 では、どうしたら効果的な「自己紹介」ができるのでしょうか。そこで、自己紹介をする上での「鉄則」を4回にわたって解説します。 ◇ 相手を主人公にするための3つの判断基準とは? まず、自己紹介における主人公って誰なのでしょうか。「自分のことを話すんだから、自分に決まってるじゃないか」と思った人、残念でした。 自己紹介の主人公は、それを聴いてくれる「相手」です。 自分が主人公になって、自分のことを一方的に話すだけなら、誰にだってできます。でも自己紹介で本当に重要なのは、うまく話すことでも、面白おかしく聴衆をツカむことでもありません。 「相手が、あなたのことをわかる」ことです。 聴き手に「いいね!」「それってどういうこと!?」「もっと知りたい!」「なんだか共通点がある!」などと、あなたに対して興味関心を持ってもらい、その後も良い関係を築いていけるようにすること。そこから、ビジネスであったり、深い人間関係に発展できれば最高でしょう。 だから、自己紹介は、「あなたの言ったこと」がすべてではないのです。「相手が感じたこと」がすべてなのです。 セリフとして「私はいつも明るくて、元気な人間です」と言ったとしても、そのときあなたが相手の目も見ず、うつむいてボソボソしゃべってたとしたら、聴き手はあなたのことを「明るく元気」と感じるでしょうか。感じませんよね。それどころか、「言ってることと、やってることが違う、信用できない人だ」とさえ思ってしまうかもしれません。 効果的な自己紹介をしたいなら、あなたは相手に「なにを言いたいか」ではなく、「相手が自分を認め、理解するために、何を伝えるべきか」と考えなくてはならないんです。 そのためにはまず「相手を主人公に」する必要があります。そのためには3つのポイントがあります。これを意識して、「相手目線」を徹底しましょう。 ◇ 自己紹介は自己PR! 私は、人間関係において、すべての人が「心地よい営業マン&ウーマン」であるべきだ、と考えています。これは、実際の営業の場面を想像頂けるとイメージがつきやすいはずです。 「自分が売る商品の知識がまったくない営業マン」や「商品に自信がない営業マン」の成績はイイと思いますか。おそらく、売れないでしょう。 自己紹介は、これとまったく一緒です。営業マンはもちろん「あなた自身」。そして、商品も「あなた自身」。あなたという営業マンが、あなた自身を相手に売り込む「自己PR」をするわけです。 逆に言えば、「自分自身」という商品を、もっともよく知っているはずのあなた自身が、自信をもって魅力的に語れなければ、当然売れないわけです。 そのために、まず必要なのは、相手の存在です。 「相手が主人公」なのは、営業や販売でも同じこと。それがいくらイイ商品やサービスであっても、相手が欲しくなければ買いませんし、相手に知識がなければ、専門用語を使って説明してもわかってもらえません。それは、そのまま、自己紹介にも当てはまります。 「ワタクシ、汐留のほうの広告代理店に勤めてまして…今月から流れてる、●●のTVCMはご覧になったことありますか?実はあれ、私が手掛けたやつなんです。企画当初はなかなかクライアントも渋い顔をしてたんですが、なんとか説き伏せましてね。おかげさまで現在は評判を頂いていて、続編も出そうかなんて言ってるところなんですよ…」 あなたの自己紹介はこんな風に、「自分の言いたいことだけ言う」自己紹介になってませんか。内容は、初めて聴く相手がわかるようなものですか。 目の前にいる相手は初対面です。あなたのことは何も知りませんし、そもそも興味さえないかもしれない。そんな前提で話す内容を考え、伝えなくてはいけない。 また、営業と同じく、一方的に話すのもいけない。相手のことが見えていなくて、「相手が今どんな気持ちで聴いているのか」といった配慮ができていないからです。 自己紹介は、あくまで「相手ありき」の「自己PR」。「相手との建設的な対話」をスタートさせるための行いだということを忘れてはいけません。(新田龍・人事コンサルタント)
自己紹介の鉄則(1) 自己紹介の主人公は「相手」だ!!
「入学式」や「始業式」、「面接」に「内定者懇親会」、さらには「入社式」に「初出社」、「パーティ」や「合コン」、「勉強会」や「セミナー」…この時期、「自己紹介」の機会は、本当にいっぱいあります。ではそもそも、自己紹介は何のために、誰のためにやるのでしょうか。
まず「何のために」かというと、一言でいえば「自己PR」のためです。
いくらあなたにスゴい能力があっても、それを的確に相手に伝えないことには、相手にはあなたのスゴさがわかりません。初対面の人とその後の人間関係をつくっていくために、まずは自分自身のことをわかってもらう、という目的で自己紹介するわけです。
では、どうしたら効果的な「自己紹介」ができるのでしょうか。そこで、自己紹介をする上での「鉄則」を4回にわたって解説します。
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相手を主人公にするための3つの判断基準とは?
まず、自己紹介における主人公って誰なのでしょうか。「自分のことを話すんだから、自分に決まってるじゃないか」と思った人、残念でした。
自己紹介の主人公は、それを聴いてくれる「相手」です。
自分が主人公になって、自分のことを一方的に話すだけなら、誰にだってできます。でも自己紹介で本当に重要なのは、うまく話すことでも、面白おかしく聴衆をツカむことでもありません。
「相手が、あなたのことをわかる」ことです。
聴き手に「いいね!」「それってどういうこと!?」「もっと知りたい!」「なんだか共通点がある!」などと、あなたに対して興味関心を持ってもらい、その後も良い関係を築いていけるようにすること。そこから、ビジネスであったり、深い人間関係に発展できれば最高でしょう。
だから、自己紹介は、「あなたの言ったこと」がすべてではないのです。「相手が感じたこと」がすべてなのです。
セリフとして「私はいつも明るくて、元気な人間です」と言ったとしても、そのときあなたが相手の目も見ず、うつむいてボソボソしゃべってたとしたら、聴き手はあなたのことを「明るく元気」と感じるでしょうか。感じませんよね。それどころか、「言ってることと、やってることが違う、信用できない人だ」とさえ思ってしまうかもしれません。
効果的な自己紹介をしたいなら、あなたは相手に「なにを言いたいか」ではなく、「相手が自分を認め、理解するために、何を伝えるべきか」と考えなくてはならないんです。
そのためにはまず「相手を主人公に」する必要があります。そのためには3つのポイントがあります。これを意識して、「相手目線」を徹底しましょう。
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自己紹介は自己PR!
私は、人間関係において、すべての人が「心地よい営業マン&ウーマン」であるべきだ、と考えています。これは、実際の営業の場面を想像頂けるとイメージがつきやすいはずです。
「自分が売る商品の知識がまったくない営業マン」や「商品に自信がない営業マン」の成績はイイと思いますか。おそらく、売れないでしょう。
自己紹介は、これとまったく一緒です。営業マンはもちろん「あなた自身」。そして、商品も「あなた自身」。あなたという営業マンが、あなた自身を相手に売り込む「自己PR」をするわけです。
逆に言えば、「自分自身」という商品を、もっともよく知っているはずのあなた自身が、自信をもって魅力的に語れなければ、当然売れないわけです。
そのために、まず必要なのは、相手の存在です。
「相手が主人公」なのは、営業や販売でも同じこと。それがいくらイイ商品やサービスであっても、相手が欲しくなければ買いませんし、相手に知識がなければ、専門用語を使って説明してもわかってもらえません。それは、そのまま、自己紹介にも当てはまります。
「ワタクシ、汐留のほうの広告代理店に勤めてまして…今月から流れてる、●●のTVCMはご覧になったことありますか?実はあれ、私が手掛けたやつなんです。企画当初はなかなかクライアントも渋い顔をしてたんですが、なんとか説き伏せましてね。おかげさまで現在は評判を頂いていて、続編も出そうかなんて言ってるところなんですよ…」
あなたの自己紹介はこんな風に、「自分の言いたいことだけ言う」自己紹介になってませんか。内容は、初めて聴く相手がわかるようなものですか。
目の前にいる相手は初対面です。あなたのことは何も知りませんし、そもそも興味さえないかもしれない。そんな前提で話す内容を考え、伝えなくてはいけない。
また、営業と同じく、一方的に話すのもいけない。相手のことが見えていなくて、「相手が今どんな気持ちで聴いているのか」といった配慮ができていないからです。
自己紹介は、あくまで「相手ありき」の「自己PR」。「相手との建設的な対話」をスタートさせるための行いだということを忘れてはいけません。(新田龍・人事コンサルタント)