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“転職に失敗した”という人々の声「上司は無視、誰も指示しない」「気が休まる日がない」
転職をしたい！ そう思ったが吉日。新しい職場での活躍を夢見て動き出すのも、決して悪いことではない。ホワイトな労働環境に自分の活躍の場を見出せるかもしれないし、収入もアップする可能性もある。
ただし、転職するなら失敗は避けたいもの。せっかく職場を変えたのに、余計にフラストレーションの溜まる仕事をするようになっちゃ目も当てられない。隣の芝生が本当に青いのか、青く見えるだけなのか。そこはしっかりと判別しなければいけない。
今回は、転職を志し、実際に動いたものの「失敗したなぁ」と感じている人たちの声を紹介したい。この失敗例があなたの転職観をより高めてくれるはずだ。（文：松本ミゾレ）
「前職はなんて楽な仕事してたんだと思う」
折しも5ちゃんねるには「転職失敗した。苦しい part23」というスレッドが立っている。さっそく、ここからいくつか引用してみたい。
と転職したはいいものの、その後の新しい環境にまったく馴染めずに苦悩しているという人の書き込みが本当に目立つ。ここで紹介したのはほんの一例。「新しい職場で発達障害疑惑が出た」とか、もっとひどい境遇に陥った人なんかもいたほどだ。
収入に関しては“失敗した”と感じている人は少なそうだけど……
スレッドを見てみる限り、転職したことで仕事の内容についていけなくなったり、人間関係で苦悩する人の声が多いことに気付く。でも一方で、金銭面での失敗を感じたという声は実は少ない。
つまり、前の職場よりも収入がアップすることを見込んで転職し、少なくともその点については改善されたという人は多数いるということなんだろう。
転職の一番の理由はそもそもそこにあるのではないだろうか。言ってみればある面で、このスレッドの人たちも想定した通りの成功を手にしているということになる。そしてこの点については、実際に指摘する声がスレッドの中にもある。
新しい職場の仕事内容がどうにも身に付かない、という声もスレッドにはあったが、他方で人間関係になじめないという意見も多く目に付いている。人間関係で悩んでいる人に対して、上記の書き込みはある意味で天啓ではないだろうか。
もっと稼ぎたい。そう思っての転職をしたのであれば、人間関係よりももっと収入が上がったことに目を向けるという指摘は、真っ当なように感じられる。
少なくとも収入に関しては、失敗していないってことになる。失敗していない転職を「失敗だ」と思ってしまうなら、自分が本当は何を重視しているのか、改めて考える必要があるだろう。