ミクシィ赤字転落 社員に「慢心」はなかったか? 2013年10月3日 今日の口コミ&年収 ツイート ミクシィは2014年3月期の連結最終損益が、26億円の赤字になると発表した。 業績予想修正の原因は、スマホ版「mixiゲーム」の売上伸び悩み。フォトブック作成サービス「ノハナ」や結婚支援事業への先行投資も重しになっている。 今後は中国開発拠点の閉鎖や、新規事業の積極的な利用者拡大で業績の回復を図るとみられる。しかしネット上では「もう単独で(回復は)ムリでしょ」「(決算には)衰退の印象が集約されてる」と評価は高くない。 特に失望感が強いのが、いわゆる出会い系サイト「YYC」の買収だ。いまのところ「mixi」など既存サービスとの連携はないとされるが、これまでユーザーのコミュニケーションの「健全化」を重視して管理していた経緯があるだけに違和感がある。 これには、かつて「出会い系の規制」の強化によって活気を失ったミクシィが「いよいよ切羽詰って」禁じ手を打ってきたのではないかといぶかる声もある。 周囲の懸念を「外からのノイズ」と排除した帰結 かつて国内最大のユーザー数を誇ったミクシィが、その知名度ゆえに社内が慢心しているのではないかという問題は、キャリコネでも指摘してきたところだ。「やっぱりミクシィ社内は停滞していた!」という記事で扱った社員の書き込みには、次のようなものがある。 「国内でも有数のユーザー数と知名度を誇るサービスであることから、非常に多くの企業と接触することが可能です。アポで断られることは極稀です」(30代男性) 「いろいろ外からノイズがありますが、圧倒的なユーザー数を誇るサイトであることは間違いない。そんな中で、何かを仕掛けた時の反響の大きさから、社会的な意義を感じながら仕事ができます」(30代男性、サービス運営) 結局「ミクシィは大丈夫なのか?」という、「外からのノイズ」の見方が正しかったということが証明されてしまった。このほか、従業員の口コミには、福利厚生制度の充実ぶりをアピールするものが目に付く。 「懇親会費や英会話の補助や、月1回1万円までのスキルアップ手当(書籍版)という制度もあります。フリードリンク完備。ビリヤードやダーツも完備されていて、その横の冷蔵庫にはビールが冷やされています」(20代男性) 「共用スペースでは、畳やマッサージチェアで昼寝をしたり、丸テーブルを囲ってゲームをやったりと、自由な雰囲気」(30代男性) 創業メンバーたちがガムシャラにやってきたベンチャーに、学生や中途採用者たちが「福利厚生目当て」で集まるとこうなる、という見本になっているのかもしれない。 2013年に入ってからの書き込みにも、赤字転落しそうな企業に見られる殺伐とした雰囲気は感じられない。ワインセラーやバー、ビリヤード、カフェを設置し、負債総額40億円で倒産したワイキューブの例もある。ミクシィの今後に注目したい。 【働く人に役立つ「企業インサイダー」の記事はこちら】
ミクシィ赤字転落 社員に「慢心」はなかったか?
ミクシィは2014年3月期の連結最終損益が、26億円の赤字になると発表した。
業績予想修正の原因は、スマホ版「mixiゲーム」の売上伸び悩み。フォトブック作成サービス「ノハナ」や結婚支援事業への先行投資も重しになっている。
今後は中国開発拠点の閉鎖や、新規事業の積極的な利用者拡大で業績の回復を図るとみられる。しかしネット上では「もう単独で(回復は)ムリでしょ」「(決算には)衰退の印象が集約されてる」と評価は高くない。
特に失望感が強いのが、いわゆる出会い系サイト「YYC」の買収だ。いまのところ「mixi」など既存サービスとの連携はないとされるが、これまでユーザーのコミュニケーションの「健全化」を重視して管理していた経緯があるだけに違和感がある。
これには、かつて「出会い系の規制」の強化によって活気を失ったミクシィが「いよいよ切羽詰って」禁じ手を打ってきたのではないかといぶかる声もある。
周囲の懸念を「外からのノイズ」と排除した帰結
かつて国内最大のユーザー数を誇ったミクシィが、その知名度ゆえに社内が慢心しているのではないかという問題は、キャリコネでも指摘してきたところだ。「やっぱりミクシィ社内は停滞していた!」という記事で扱った社員の書き込みには、次のようなものがある。
結局「ミクシィは大丈夫なのか?」という、「外からのノイズ」の見方が正しかったということが証明されてしまった。このほか、従業員の口コミには、福利厚生制度の充実ぶりをアピールするものが目に付く。
創業メンバーたちがガムシャラにやってきたベンチャーに、学生や中途採用者たちが「福利厚生目当て」で集まるとこうなる、という見本になっているのかもしれない。
2013年に入ってからの書き込みにも、赤字転落しそうな企業に見られる殺伐とした雰囲気は感じられない。ワインセラーやバー、ビリヤード、カフェを設置し、負債総額40億円で倒産したワイキューブの例もある。ミクシィの今後に注目したい。
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