• 採用面接で「うちはパワハラあるけど大丈夫?」と聞かれました

    Q&AサイトのOKWaveに、こんな相談が寄せられていました。求職中のGljoerさんは、施工管理の求人に応募しました。選考が進み、いよいよ最終面接。緊張して挑んだ面接で、役員からこう尋ねられたそうです。

    「うちはパワハラみたいなのがあるけど、大丈夫?」

    入社したら「承諾」したことになるのか

    この質問に、言いようのない不安に駆られた相談者さん。「一体なぜこんな質問をしてきたのか」「もし内定をもらっても素直に受けてもいいのか」と悩んでいるそうです。

    この相談に対し、回答者からは「言葉通りにパワハラがある会社だろうから、入社するなら覚悟が必要」という意見がありました。

    「パワハラがあると言われても入社するということは、パワハラを受けることを承諾したことになるので、パワハラを理由に会社を辞めたり、パワハラをどこかに訴えることは許されないです」(foxfaxfixさん)

    大丈夫と言ったからって、どんなパワハラにも全く文句を言えない、ということはないでしょう。とはいえ、わざわざ「パワハラがある」と明言したのですから、何らかのハラスメントを覚悟した方がいいのかもしれません。

    それでは一体、どのようなパワハラがあるか。別の回答者からは、ハラスメント=嫌がらせというよりも、いわゆる「体育会系」「職人気質」「スパルタ」な体質の会社ということなのでは、という見方が示されました。

    「所謂『体育会系』であるということだと思います。自主性は一切顧みられず、先輩の言うことは絶対」(tzd78886さん)

    施工管理といえば、建設現場の仕事。施工作業は行わないものの、汗だくになった「体育会系」の職人さんとともに働く、というイメージがあります。

    「声の大きさ」をハラスメントと感じる人も

    確かに、体育会系のコミュニティでは当たり前の「厳しい上下関係」や「荒い言葉遣い」「声の大きさ」「体力勝負の仕事ぶり」「気合いや根性を要求」「チームワーク志向」「勢い重視」「飲み会への出席不可欠」などといった特徴は、他の人にとってはそのままパワハラと受け取られるおそれが、ないとはいえません。

    手取り足取り優しく教えてくれるのが理想、という人もいるでしょうが、会社はビジネスの場であって学校ではありません。褒めて育てる上司もいれば、仕事への要求が厳しい上司もいます。新卒か中途入社かによっても、接し方は変わってくるでしょう。

    同じ境遇に置かれていても「何をもってパワハラというか」は、個人の受け止め方によって異なる可能性もあります。報酬の額や仕事に対するモチベーションによっても、我慢できる範囲は変わってくるのは当然です。

    「状況が分からないと、判別はできないと思います。その表現をされた役員の方のパワハラレベルが、貴方のパワハラレベルと同じかどうか不明です」(nigauriojisanさん)

    ただ、「うちはパワハラみたいなのがあるけど、大丈夫?」という口調からは、どこか冗談めかした雰囲気も感じられるのですが、こればかりは働いてみないと分かりません。そういう断りなしに、いきなりパワハラをする会社もあるのですから。(ライター:Makiko.N)

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