「直帰女子」に異論、元祖は男子だ! 理由は「多忙」「節約」「健康に配慮」 2014年6月21日 今日の口コミ&年収 ツイート 「直帰女子」が話題となっている。仕事帰りに同僚や友人と遊びに行かず、まっすぐ帰宅して一人の時間を大切にする女性たちのことだ。 5月22日のワールドビジネスサテライト(テレビ東京系)では、PR会社に勤める26歳女性の例を紹介していた。18時15分に会社を後にし、寄り道せずに帰る。自宅で料理をし、出来上がりを写真に撮ってフェイスブックにシェアすることもある。 「(ネットを通じて)みんなに見てもらえたり、褒めてもらえたりするのが楽しいので、こういう時間を週に2~3回は持ちたいなと思って、意識して(早めに)帰宅しています」 若いサラリーマン「安い弁当を買って帰る」 化粧品会社カバーマークの調査によると、20~30代未婚女子の62.8%が就業後ほぼ真っ直ぐ帰宅する「直帰女子」だという。この傾向を踏まえ、コンビニで塩分控えめの惣菜が開発されるなど、新商品が投入されている。 この背景には、何があるのだろうか。番組では「ひとりの時間を楽しむ」人が増えたというが、これには男性たちも黙っていない。ネットには、こんな書き込みも見られる。 「直帰男子なう!」「さぁ帰ろう( ̄▽ ̄)直帰男子」 「飲み会断って直帰男子」 中には「多分直帰男子の方が多いと思うが…」と、直帰に関しては”男性の方が元祖”と言わんばかりの書き込みも。女性と同じように、自宅で料理を楽しんでいる人もいるようだ。 「帰りに食材買って土鍋で米炊いて昆布で出汁取って…」 「かくいう私は『直帰男子』な訳ですが(笑) 一人直帰して、レンコンと肉の合わせ焼きみたいのを作るわけです」 ただ、取材してみると、どこかファッショナブルな「直帰女子」に対し、「直帰男子」の方はもう少し淡々としている。自分の生活をフェイスブックでさらすこともなく、やや孤独で暗めといった人が少なくない。 若手サラリーマンが「直帰男子」になる最大の理由は「節約」だ。テレビ制作会社に勤める男性Aさん(23)は、仕事を終えると決まった店で安い弁当を買い、寄り道をせず帰宅する。 「帰り道に遊ぶ気力も体力もなかった」 Aさんは食事を済ませると、家でゲームを楽しむのが日課だ。スマホゲームやオンラインゲームには無料のものも多い。DVDをレンタルしたり本を買ったりするのは、少し懐に余裕ができたときだけ。 「外で遊ぶと、お金がかかるじゃないですか。僕みたいな安月給では、寄り道をする余裕もない。おまけに仕事で帰りは遅いですから、外でお金を使いたいとも思いません」 恋人もいないが、その理由も「だって、お金かかるじゃないですか」。そもそも自宅で楽しめるものがあるのだから、わざわざ外でお金を落とさなくてもいい。休日も「家でダラダラ」過ごすことが多く、「外でアクティブに活動する意味が見いだせない」とリア充たちに冷ややかだ。 IT企業勤務の男性Bさん(29)は、新卒で入社したころから「外で遊ぶ習慣が全くない」という根っからの直帰男子だ。20代の前半は仕事に追われ、毎日遅くまで仕事をしていたので「帰り道に遊ぶ気力も体力もなかった」。 そんな日々を送っているうちに、身体を壊して休職。転職して別の会社で働き出してからも、「健康」に留意しながら直帰を続けているという。 「休日も、マッサージや鍼灸院に行きますよ。コンディションが悪くなって会社に来れなくなったら食べていけない。夜はほとんどまっすぐ自宅に帰ります。とにかく調子を崩すのがイヤなんですよ」 直帰女子の休日は「超肉食」? こういう若者の話を聞くと、ことさらに「直帰」ということを煽る必要もないような気もする。むしろ、家族との時間をおろそかにして、仕事後に職場の同僚と飲み会やカラオケでバカ騒ぎをする方が異常ともいえる。 ただ、同じ「直帰」する若者でも、男子と女子では大きな違いがあるところが気にかかった。そもそも、平日を静かに過ごすモチベーションからして全く異なるのかもしれない。 「直帰女子」を公言している女性のSNSを覗いてみると、平日の静かな過ごし方とは一変して、休日は繁華街で食事、スポーツバーでサッカー観戦、ゴルフにテニスなど、アクティブに過ごす人が多いようだ。 もしかすると「直帰女子」は、休日にエネルギーを爆発させるために体力を温存している「隠れ肉食女子」なのかもしれない。(ライター:末広馬ノ介) あわせてよみたい:ギリシャ戦引き分けで「遅刻する奴多すぎ」「仕事やる気でない」 最新記事は@kigyo_insiderをフォロー/キャリコネ編集部Facebookに「いいね!」をお願いします
「直帰女子」に異論、元祖は男子だ! 理由は「多忙」「節約」「健康に配慮」
「直帰女子」が話題となっている。仕事帰りに同僚や友人と遊びに行かず、まっすぐ帰宅して一人の時間を大切にする女性たちのことだ。
5月22日のワールドビジネスサテライト(テレビ東京系)では、PR会社に勤める26歳女性の例を紹介していた。18時15分に会社を後にし、寄り道せずに帰る。自宅で料理をし、出来上がりを写真に撮ってフェイスブックにシェアすることもある。
若いサラリーマン「安い弁当を買って帰る」
化粧品会社カバーマークの調査によると、20~30代未婚女子の62.8%が就業後ほぼ真っ直ぐ帰宅する「直帰女子」だという。この傾向を踏まえ、コンビニで塩分控えめの惣菜が開発されるなど、新商品が投入されている。
この背景には、何があるのだろうか。番組では「ひとりの時間を楽しむ」人が増えたというが、これには男性たちも黙っていない。ネットには、こんな書き込みも見られる。
中には「多分直帰男子の方が多いと思うが…」と、直帰に関しては”男性の方が元祖”と言わんばかりの書き込みも。女性と同じように、自宅で料理を楽しんでいる人もいるようだ。
ただ、取材してみると、どこかファッショナブルな「直帰女子」に対し、「直帰男子」の方はもう少し淡々としている。自分の生活をフェイスブックでさらすこともなく、やや孤独で暗めといった人が少なくない。
若手サラリーマンが「直帰男子」になる最大の理由は「節約」だ。テレビ制作会社に勤める男性Aさん(23)は、仕事を終えると決まった店で安い弁当を買い、寄り道をせず帰宅する。
「帰り道に遊ぶ気力も体力もなかった」
Aさんは食事を済ませると、家でゲームを楽しむのが日課だ。スマホゲームやオンラインゲームには無料のものも多い。DVDをレンタルしたり本を買ったりするのは、少し懐に余裕ができたときだけ。
恋人もいないが、その理由も「だって、お金かかるじゃないですか」。そもそも自宅で楽しめるものがあるのだから、わざわざ外でお金を落とさなくてもいい。休日も「家でダラダラ」過ごすことが多く、「外でアクティブに活動する意味が見いだせない」とリア充たちに冷ややかだ。
IT企業勤務の男性Bさん(29)は、新卒で入社したころから「外で遊ぶ習慣が全くない」という根っからの直帰男子だ。20代の前半は仕事に追われ、毎日遅くまで仕事をしていたので「帰り道に遊ぶ気力も体力もなかった」。
そんな日々を送っているうちに、身体を壊して休職。転職して別の会社で働き出してからも、「健康」に留意しながら直帰を続けているという。
直帰女子の休日は「超肉食」?
こういう若者の話を聞くと、ことさらに「直帰」ということを煽る必要もないような気もする。むしろ、家族との時間をおろそかにして、仕事後に職場の同僚と飲み会やカラオケでバカ騒ぎをする方が異常ともいえる。
ただ、同じ「直帰」する若者でも、男子と女子では大きな違いがあるところが気にかかった。そもそも、平日を静かに過ごすモチベーションからして全く異なるのかもしれない。
「直帰女子」を公言している女性のSNSを覗いてみると、平日の静かな過ごし方とは一変して、休日は繁華街で食事、スポーツバーでサッカー観戦、ゴルフにテニスなど、アクティブに過ごす人が多いようだ。
もしかすると「直帰女子」は、休日にエネルギーを爆発させるために体力を温存している「隠れ肉食女子」なのかもしれない。(ライター:末広馬ノ介)
あわせてよみたい:ギリシャ戦引き分けで「遅刻する奴多すぎ」「仕事やる気でない」
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