東京ガス 新LNG基地の用地取得 東電の失墜で営業展開が有利に 2012年6月25日 今日の口コミ&年収 ツイート 東京ガスは15年度の稼働開始を目指している「日立LNG基地」(茨城県日立市日立港内)の用地を、土地所有者の茨城県から取得した。7月下旬から同基地の建設に着工する予定。 また、同基地の建設と並行し、パイプライン「茨城-栃木幹線」(茨城県日立市-栃木県真岡市)を15年度までに敷設する。これによって、東京湾内の既存3基地とパイプラインで繋げるようになる。 東京ガスでは基地の建設で、茨城県内の天然ガス需要の対応と首都圏全体の天然ガス供給の安定性向上を図る狙い。 同社は地域独占のエネルギー会社でありながら、同業の東京電力とは事業規模の圧倒的な差があるため、東電の陰に隠れていた。 しかし、東電は東日本大震災以来で数々の失態を重ね、傲慢な経営姿勢も明らかになり、国有化も検討されているなど今や瀕死の状態だ。そのため、東京ガスはエネルギー会社の主役として何かと注目を集めている。どんな会社なのかキャリコネの口コミを見てみよう。 【その他の口コミ&年収記事はこちら】 同社の口コミで多いのが福利厚生の厚さ。東電と対照的だ。例えば、20代後半の男性社員はこう書き込んでいる。 「独身寮、家族寮とも立地などを考えると普通では考えられないような金額で入寮できる。また、提携のホテルや別荘も格安で借りることができる」 また、30代前半の男性契約社員は、ライバル会社の1位として東電をあげ、こう述べている。 「大口需要家に独自輸入のガスを販売しており、(略)圧倒的に会社規模が大きく、福利厚生面でも完全に負けていた。またオール電化の攻勢は凄まじく、毎年需要を食われていた」 一方で、この男性社員は、東日本大震災以降、電気の消費が高いオール電化が今は逆に東電のお荷物になっていることから、東京ガスの営業展開が「有利になった」と評している。 出世の条件について、20代前半の男性社員は、次のように書き込んでいる。 「上を見て業務に励む人や社内営業を重視している人(略)業務内容やその結果も査定対象になるが、それ以上に、どれだけ社内に知られているか、嫌われていないか、上司を見ているかが重要」 どうやら独占事業からくる内向き体質は、東電と大差がなさそうだ。 同社は「チャレンジ2020ビジョン」で、電力、熱、ガスを統合したスマートエネルギーネットワーク、エネルギーの最適使用ができるスマートハウスやスマートビルなどを近未来の主力事業に育てようと計画。天然ガス発電事業も拡大している。 関係者は「東電の失態で政府は電力完全自由化を進めざるを得なくなってしまった。したがって早晩、東電と東ガスは電力市場で戦争状態になる」と話している。 しかし、手負いとはいえ、東電の体力は同社よりはるかに強い。その東電に勝つためには、硬直した内向き体質の改善が緊急の課題となりそうだ。 *「キャリコネ」は、社員が投稿した企業に関する口コミ、年収情報、面接体験などを共有するサイトです。2012年5月末現在、45万社、18万件の口コミが登録されています。
東京ガス 新LNG基地の用地取得 東電の失墜で営業展開が有利に
東京ガスは15年度の稼働開始を目指している「日立LNG基地」(茨城県日立市日立港内)の用地を、土地所有者の茨城県から取得した。7月下旬から同基地の建設に着工する予定。
また、同基地の建設と並行し、パイプライン「茨城-栃木幹線」(茨城県日立市-栃木県真岡市)を15年度までに敷設する。これによって、東京湾内の既存3基地とパイプラインで繋げるようになる。
東京ガスでは基地の建設で、茨城県内の天然ガス需要の対応と首都圏全体の天然ガス供給の安定性向上を図る狙い。
同社は地域独占のエネルギー会社でありながら、同業の東京電力とは事業規模の圧倒的な差があるため、東電の陰に隠れていた。
しかし、東電は東日本大震災以来で数々の失態を重ね、傲慢な経営姿勢も明らかになり、国有化も検討されているなど今や瀕死の状態だ。そのため、東京ガスはエネルギー会社の主役として何かと注目を集めている。どんな会社なのかキャリコネの口コミを見てみよう。
【その他の口コミ&年収記事はこちら】
同社の口コミで多いのが福利厚生の厚さ。東電と対照的だ。例えば、20代後半の男性社員はこう書き込んでいる。
「独身寮、家族寮とも立地などを考えると普通では考えられないような金額で入寮できる。また、提携のホテルや別荘も格安で借りることができる」
また、30代前半の男性契約社員は、ライバル会社の1位として東電をあげ、こう述べている。
「大口需要家に独自輸入のガスを販売しており、(略)圧倒的に会社規模が大きく、福利厚生面でも完全に負けていた。またオール電化の攻勢は凄まじく、毎年需要を食われていた」
一方で、この男性社員は、東日本大震災以降、電気の消費が高いオール電化が今は逆に東電のお荷物になっていることから、東京ガスの営業展開が「有利になった」と評している。
出世の条件について、20代前半の男性社員は、次のように書き込んでいる。
「上を見て業務に励む人や社内営業を重視している人(略)業務内容やその結果も査定対象になるが、それ以上に、どれだけ社内に知られているか、嫌われていないか、上司を見ているかが重要」
どうやら独占事業からくる内向き体質は、東電と大差がなさそうだ。
同社は「チャレンジ2020ビジョン」で、電力、熱、ガスを統合したスマートエネルギーネットワーク、エネルギーの最適使用ができるスマートハウスやスマートビルなどを近未来の主力事業に育てようと計画。天然ガス発電事業も拡大している。
関係者は「東電の失態で政府は電力完全自由化を進めざるを得なくなってしまった。したがって早晩、東電と東ガスは電力市場で戦争状態になる」と話している。
しかし、手負いとはいえ、東電の体力は同社よりはるかに強い。その東電に勝つためには、硬直した内向き体質の改善が緊急の課題となりそうだ。
*「キャリコネ」は、社員が投稿した企業に関する口コミ、年収情報、面接体験などを共有するサイトです。2012年5月末現在、45万社、18万件の口コミが登録されています。