ブラック企業の「社員を辞めさせない方法」 4コマ漫画が迫真すぎる 2014年4月15日 仕事のエコノミクス ツイート あるツイッターユーザー(@dawkun)が描いた「赤字」という4コマ漫画が、ツイッターで7000を超えるリツイートを集め話題になっている。 会社経営者役のウサギが、クライアントに「ブラック企業経営の心得」を語っている。それがあまりにも真に迫っているので、「マジでうちの会社だ(笑)」という声が上がっているのだ。 長時間働かせれば「転職活動なんてできない」 1コマ目でクライアントは、ウサギの経営者にこう質問している。 「おたくの会社のサービスは相場よりかなり安くて助かってるけど、そんなに安くて赤字にならないの?」 ウサギ社長は、「平気平気」と答え、その理由は「人件費を安く抑えているから」と明かす。クライアントは、それほど安い人件費では人が辞めてしまわないか、と案ずるが、ウサギ社長は動じない。 「長時間働かせてるから転職活動なんてできないよ。それに給料も限界まで安くしてるから、辞めたら生活できないしね!」 さらにウサギ社長は3コマ目で、社員の不満を溜め込まないために、こんな方法を取っていると明かす。 「辞めた人間のことは徹底的に悪く言ってる」 「残ったやつに、辞めた後の最悪を想定させる」 「たまに早く帰らせたり、うまいもん差し入れたりして適当にガス抜きをしてやるのさ!」 長時間働かせることで、他の「ちゃんとしたとこに勤めてる友人」とも交流ができなくなる。「この生活が当たり前だ」と思い込むようになれば、「ちょっとやそっとじゃ辞めないよ!」と、ウサギ社長は笑顔で締めくくっている。 御社の社長も陰で「平気平気」と言っていないか この短い4コマ漫画に対しては、あまりに真に迫っており、現実をよく表していると感心するユーザーも多かった。 「うちのリアルでこういう奴なので笑えないわ」 「マジでうちの会社だ(笑)」 キャリコネ編集部でブラック企業の社員を取材している記者によると、過酷な環境を抜けられない理由として、 「残業続きで疲れ果て、求人情報を探す気力も失せた」 「職務経歴書を書くヒマもないし、面接の予定も入れられない」 という嘆きをよく聞くという。とすると、ウサギ社長のやり方は現実に「有効」ということになる。 サービス残業を社員に強いる経営者からは、判を押したように「長引く不況で、クライアントからのコストカットが厳しい」「残業代を払えば、会社が立ち行かなくなってしまう」という言い訳を聞く。 しかし外向きには、社員の知らないところでウサギ社長のように「平気平気」と言っていないだろうか。もしそうだとしたら、これは腹立たしいことだ。 あわせてよみたい:1000万円支払わずヘーキな顔 広告業界のヒドい「下請けイジメ」の実態
ブラック企業の「社員を辞めさせない方法」 4コマ漫画が迫真すぎる
あるツイッターユーザー(@dawkun)が描いた「赤字」という4コマ漫画が、ツイッターで7000を超えるリツイートを集め話題になっている。
会社経営者役のウサギが、クライアントに「ブラック企業経営の心得」を語っている。それがあまりにも真に迫っているので、「マジでうちの会社だ(笑)」という声が上がっているのだ。
長時間働かせれば「転職活動なんてできない」
1コマ目でクライアントは、ウサギの経営者にこう質問している。
ウサギ社長は、「平気平気」と答え、その理由は「人件費を安く抑えているから」と明かす。クライアントは、それほど安い人件費では人が辞めてしまわないか、と案ずるが、ウサギ社長は動じない。
さらにウサギ社長は3コマ目で、社員の不満を溜め込まないために、こんな方法を取っていると明かす。
長時間働かせることで、他の「ちゃんとしたとこに勤めてる友人」とも交流ができなくなる。「この生活が当たり前だ」と思い込むようになれば、「ちょっとやそっとじゃ辞めないよ!」と、ウサギ社長は笑顔で締めくくっている。
御社の社長も陰で「平気平気」と言っていないか
この短い4コマ漫画に対しては、あまりに真に迫っており、現実をよく表していると感心するユーザーも多かった。
キャリコネ編集部でブラック企業の社員を取材している記者によると、過酷な環境を抜けられない理由として、
という嘆きをよく聞くという。とすると、ウサギ社長のやり方は現実に「有効」ということになる。
サービス残業を社員に強いる経営者からは、判を押したように「長引く不況で、クライアントからのコストカットが厳しい」「残業代を払えば、会社が立ち行かなくなってしまう」という言い訳を聞く。
しかし外向きには、社員の知らないところでウサギ社長のように「平気平気」と言っていないだろうか。もしそうだとしたら、これは腹立たしいことだ。
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