• 自己紹介の鉄則(2) 自己紹介に「二度目」はない!

     今回の自己紹介の鉄則は「自己紹介には二度目はない」です。具体的に、どういうことなのか、詳しく解説していきます。(第一回目の記事はこちら)

     あなたが相手に与える第一印象の影響力は想像以上に強く、ほとんどの場合、「その後の付き合いをどうしていくか」、というところまで作用します。

     あなたも「付き合いたくない」と思う人と、あえて次に会う機会を持とうとは思わないですよね。なぜなら、時間の無駄になるからです。それくらい、自己紹介は大事なんです。では、どんなところに気をつければよいのでしょうか。



    自己紹介を成功させるポイントとは?

     自己紹介を成功させるためには、いくつかポイントがあります。


     第一のポイントは、初対面で相手と会った時の「最初の1~2分間」です。

     これは人間の集中力が最も持続するタイミングであり、その時の印象がそのまま「初対面のあなたの印象」になるからです。

     これは心理学的には「ハロー効果」(後光効果)といい、初めが好印象だと、その後少々失敗があったとしても、「それもこの人の特徴なのかな」と好意的に受け取られるためです。

     逆に印象があまり良くないと、同じ失敗でも「ミスが多い人なんだな」と、悪いイメージが定着してしまいます。

     人間は物事が起きてから48時間経つと大体のことは忘れてしまい、大事なことは記憶に残ります。

     したがって、相手に「良くない印象」を与えてしまった場合、リカバーできるのは初対面の瞬間から「2日以内!」となります。これが第二のポイントです。そのほかには「第一印象」や「結論から簡潔に話す」があります。初対面の印象は強烈であり、かけがえのないものであると考えてください。



    初対面の相手の心を開くには「自分から相手に好意を持つ」こと!

     対人コミュニケーションでは、有名な、「ザイアンスの法則」というものがあります。

     第一印象が特に重要な自己紹介の場面では、この法則を意識して行動すれば、アドバンテージをもって人間関係をリードすることができます。

     
     すべてに共通しているのは、「自分から相手に好意を持って接する」ことの重要性です。

     実は、「あいさつ」という言葉の語源も「お互いに心を開いて相手に迫っていく」ことであり、同じニュアンスを感じますよね。

     自分から相手に好意をもって向き合えば、その好意は自分にも返ってきます。相手を好きにさせるには、まず自分から好きになることが有効なのです。

     ここで「好意を持て」といっても、その好意の度合いは人それぞれでしょう。

     私が個人的にオススメするレベルは「Max」です。ちなみにこの「Max」の定義は、「好きだと思おうと努力する」のではなく、「目の前の相手を好きなのは大前提であり、まったく疑いの余地がない」というレベルのことを指します。

     「あ~、この相手を『好きだ』と思わなくちゃいけないのか~」という程度だと、相手に恐らく見透かされるでしょう。

     また、初対面の時点で「この人は好きだけど、この人は嫌い」なんて思ってしまうのは傲慢すぎます。どんな相手なのか、話してみないとわからないからです。

     よく考えてみましょう。私たちは自分に好意を持っている人の話ならどんな話題でも「聴きたい」と思うはずです。

     そして、同じ「がんばれ」と応援されるにしても、好意を持ってくれている人から言われればやる気になるし、そうでない人なら「お前に言われたくないよ」と思うでしょう。

     とはいえ、初対面で会う人全員が「積極的に好きになれる人」とは限りません。

     そんな時は、「自分が好きな人に対して、どんな行動を自然にとっているか」思い返してみるのが有効です。相手に興味があればあるほど、「もっとこの人のことが知りたい!」と強く思うはずです。その場合、こんなようなことを思いませんか。

     「この人って、どんな人なんだろう…?」

     「どんな価値観や趣味、嗜好の人なんだろう…?」

     「どんなハナシなら面白いと思われるかな…?」

     「今、どんな気持ちで聴いてくれてるんだろう…?」

     「私の言ってること、分かってくれてるかな…伝わってるかな…?」

     よく考えると、こうした思いや配慮はすべて「相手を積極的に理解しよう」とする姿勢であり、日常的なコミュニケーションにおいてもぜひ持っておきたいスタンスと同じです。

     恋愛の場面なら無意識のうちに考えることばかりですが、日常においても、ぜひ意識してやってみることをオススメします。

     相手に好意を持ってほしいなら、まずは自分が相手に好意を示すこと。相手に理解してほしいなら、まずは相手を理解することです。

     こういった積極的な姿勢が相手に伝われば、想いはかならず返ってくるものなのです。
    (新田龍・人事コンサルタント)

     

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