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上司の指示通りに動くのが大好き! 「人の上に立ちたくない」公務員の願いは叶うのか?
Q&Aサイトの教えて!gooに、こんな相談が寄せられていました。相談者のfumidera2さんは公務員。そこそこ資産を持っている女性と結婚しており、金銭的な問題はほとんどないのだそうです。
相談者さんは、組織を動かしたり部下に指示できる人に対して尊敬はするけれど、自分で責任を負ったり他人を管理したりするのは大の苦手。上司の指示どおりに動くのが大好きで、逆に自分が上司のような役割を担うのは嫌なのだそうです。
「貴方がいて、上が成り立つ」と擁護する人もいるが
そんな相談者さんの仕事に対するスタンスは、「出世」ではなく「生活に必要なお金を得る」ということ。「自分の自由がなくなる出世なんてまっぴらごめん」と思っていますが、時折そんな自分の考えがおかしいのではと葛藤することも。そこで、こんな質問してみました。
この相談に対して、「考え方は人それぞれなので、貴方自身がそれでいいと思うなら、別に構わない」という回答がありました。
さらには回答者さんの考えは「間違ってなんかいない」として、「私はかえって出世のためには何でもするような人の方が苦手です。というより軽蔑します」(ピロタンさん)とまでいう人もいました。
こういった回答と同様に、最近は出世欲のない若者が増えているというアンケート結果もあります。「出世ではなく生活費のために働く」というスタンスは、いまや特別珍しくはないのかもしれません。
自然と給料が上がる公務員に、その姿勢は許される?
その一方で、相談者さんのスタンスを批判する声もあります。
特に日本の公務員やサラリーマンは、年齢に応じて給料が自然と上がっていきます。それは結婚や子育てといったモデル家庭を前提として、家族を養うためにお金が必要なので「生活給」的な意味合いで上がっていくのでしょう。
それに応じて年長者の役割も変わり、より難易度の高い組織のマネジメントが求められます。別の高い専門性が求められることもあるでしょう。それを拒否して「一生ヒラがいい」と主張する人は、給料に見合った役割を放棄することになります。
「給料なんてずっと同じでいいから」といっても、組織は人材育成の観点から、難易度の低い仕事は若い人にやってもらいたいもの。体力が衰えた年長者は、生産性で若者に負けてしまうかも……。そうなれば組織のお荷物になってしまいます。
「真っ先にリストラされる」「天下り先がなくなる」リスクも
ある回答者からは、出世を目指さない場合、「出世して置かれる環境が変わることによる成長が望めない」「真っ先にリストラされる」「天下り先がなくなる」「後輩が上司になる恐れも」「配偶者や家族の理解が得られるか?」といったリスクを指摘しています。
いくら出世欲がないとはいえ、組織がそれを許さない。貢献しない人材は、組織からも軽んじられます。とはいえ民間企業のサラリーマンとは異なり、滅多なことでは免職にならない公務員。その点、相談者さんは高を括っているのかもしれませんね。(ライター:Makiko.N)
あわせてよみたい:ロンブー淳「国家公務員の給与UPなんで?」にネット賛否