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面接担当者に逆質問! 「なぜこの仕事を続けてこれたのですか」は有効か
2015年卒の就職活動もまっただ中。すでに面接に挑み、最後に「何か質問はありますか?」と聞かれた就活生もいるだろう。何を聞くかで担当者の印象が変わると言われるが、ITベンチャー企業代表の語ったあるエピソードが注目を集めている。
IT企業ティネクト代表の安達裕哉氏が1月27日、自身のブログに「第六回採用面接で聞かれた質問が秀逸だった」という記事を投稿した。安達氏にとって、会社側から聞く質問は「単なる足切りのために使っている」のであり、それほど重要ではないという。
社員訪問と同じ効果。「御社の強み」よりもいい
一方で、応募者からの質問は、その人の能力レベルが測れるという。「それを聞いてどうすんの?」という質問も多いが、最近「なかなかよい」と思える質問があった。
その学生は「若干立ち入ったことをお聞きしたいのですが」と前置きした上で、「面接官の皆さんは、入社してどのくらいですか」と尋ねてきた。担当者が「12年です」と回答すると、今度は、
と質問してきたということだ。
確かに、面接での「逆質問」は就活生にとっては難しい問題だ。何も質問がないと「やる気はあるのか」と思われかねないし、かといって残業時間や福利厚生について聞くと「働く気はあるのか」と思われてしまう。
「御社の強み云々」というのもほとんどは企業研究をして説明会に出れば分かることだし、相当突っ込んだ鋭い質問でない限り、いい印象を与えることはできない。その点、面接担当者個人への質問は、「面接中に社員訪問をしているのと同じ効果が得られる」と評価する。
面接担当者は社内で信頼されているケースが多いので、「会社を値踏みする」には最適の人物だ。社員の意識の高さがどの程度なのか、どのようなモチベーションで働いているかが分かれば、自分が働くときのイメージも湧きやすくなる。
「この手の質問増える」と警戒呼びかける人も
このような「逆質問」には、ネットでも好意的な意見が大半を占めている。
ただ、中には「この質問者は優秀だと思う一方、この手の質問をする就活生が増えるから人事さん騙される前に読んでください」と、今どきの就活生の情報収集能力や学習能力を警戒する声もあがっている。
また、面接でも建前を重視するような堅い会社だと、「生意気なヤツだ」と思われかねない。担当者の個人的なことを聞くのだから、自然に聞くにはある程度のコミュニケーションスキルも求められる。鋭い質問も、諸刃の剣だ。
ちなみに安達氏の会社では、採用担当者が「私にはこれしかできないですから」と回答。学生は納得していない様子で、会社は採用としたものの、逆に蹴られてしまったという。安達氏は「採用できるのは、自分たちと同じレベルの人たちだけ」と振り返っている。
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