株式会社大塚商会 転職体験談・企業研究記事 【残業・有休・育休】大塚商会の働き方のリアル|有報・求人・口コミで読み解く

総合評価 2.9 /5.0 レポート数 930 件

【残業・有休・育休】大塚商会の働き方のリアル|有報・求人・口コミで読み解く

働き方・休暇のリアル キャリコネ決算キャリア研究室
目次

データ出典・注記

【公式データ】
・有価証券報告書(2021年12月期~2025年12月期)
・統合報告書 2026
・コーポレートサイト・採用サイト、求人データ
【口コミデータ】
・企業口コミサイト「キャリコネ」への現役・OBOG社員の投稿

大塚商会の働き方を、有報・求人・口コミから徹底分析。有休取得率63.9%や離職率3.0%といった公式指標に加え、フレックスや在宅勤務(週1~3日等)の求人条件、残業時間や部署ごとの運用実態まで、ハイクラス人材が知っておくべき労働環境のリアルを客観的に解説します。

1. 【公式データ】数字で見る「働き方」と人材施策の現在地

大塚商会が投資家や社会に向けてどのような「働き方・人材へのコミットメント」を掲げているか、有価証券報告書や統合報告書の公式データから紐解きます。

1-1 会社が掲げる人材戦略とエンゲージメントの実態

◆ 人的資本マテリアリティと組織風土の醸成

大塚商会は「オフィスまるごと」を中核とする経営戦略を支える基盤として、人材戦略を重要視しています。

統合報告書や有価証券報告書において、同社は「従業員の成長と自己実現の支援」を基本方針に掲げ、その実現のために「従業員エンゲージメントの向上」「DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)の推進」「人材育成」を3つの人的資本マテリアリティとして整理しています。

◆ サーベイの内訳データと経年スコア推移

エンゲージメント向上の観点では、2024年より新たなサーベイツールを導入し、「個人の成長と幸福」「人とチームのつながり」「組織文化」の3領域で、9種26項目の指標をもとに組織状態を定量化しています。

統合報告書によると、2024年の総合スコアを「100」とした場合の経年推移は、2025年に106、2026年に108と着実に上昇傾向をたどっています。

項目別では「支援」「人間関係」が高いスコアを保持している一方、「健康」のスコアは総合スコアを下回っており、会社側も改善が必要な課題領域として認識したうえで、健康経営や働き方改定の施策へとフィードバックさせています。

◆ 「AIハピネス」による可視化と若手離職率の低下

さらに、組織内の縦・横・斜めのつながりを増やし、日々の小さなチャレンジ宣言を共有・応援し合う独自のスマホアプリ「AIハピネス」を全社展開しています。

毎月のアンケートで組織状態を4象限で可視化するとともに、1on1ミーティングと組み合わせて活用しています。これにより若手社員の心理的安全性の確保や前向きな行動習慣の定着を図り、営業職新卒1年目社員の離職率を従来の10%超から6〜7%台へ改善させる成果につなげています。

◆ シニア活躍と多様な働き方を支える制度改定

多様な人材の活躍を推進するため、2024年には「ダイバーシティ推進プロジェクト」を発足させました。

現場の意識調査や提言をもとに、短時間勤務期間の延長(小学校卒業時まで)や、営業職へのフレックスタイム制度適用など、柔軟な働き方の環境整備を進めています。さらに、65歳までの正社員復帰や70歳までの就業機会確保を可能とする「選択制定年制度」を導入し、シニア層の知見継承と長期的な活躍を後押ししています。

1-2 開示されている主要指標

以下、すべて大塚商会(単体)、2025年12月期の実績です。

◆ ダイバーシティ・育児両立支援

  • 管理職に占める女性労働者の割合:12.6%
  • 男性労働者の育児休業取得率:63.5%
  • 育児休業取得者数:180名(男性95名、女性85名)
  • 短時間勤務者数:291名

◆ 労働者の男女の賃金の差異

  • 労働者の男女の賃金の差異(全労働者):61.4%
  • 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者):65.8%
  • 労働者の男女の賃金の差異(非正規雇用労働者):66.5%

◆ 休暇・労働時間

  • 有給休暇取得率:63.9%
  • 年間平均休日取得数(所定休日+有給+特別休暇):135日
  • 一般社員一人当たりの年間総労働時間:2,061時間
  • 管理職一人当たりの年間総労働時間:2,207時間
  • 裁量労働制社員一人当たりの年間総労働時間:2,199時間

◆ 人材定着・エンゲージメント・育成投資

  • 全社離職率:3.0%(情報通信業全国平均5.7%)
  • 3年以内離職率:14.4%
  • 新卒社員定着率(入社3年後):85.6%
  • エンゲージメントサーベイ回答率:89.0%
  • 正社員1人当たりの教育研修費用:17.3万円

2. 【公式データ】求人票・公式情報が語る「働き方の選択肢」

有価証券報告書等で示された全社的な方針に対し、中途採用で入社するハイクラス人材には具体的にどのような働き方の選択肢が提示されているのでしょうか。実際の求人票データから読み解きます。

2-1 公式に用意された柔軟な働き方・制度の全体像

◆ フレックスタイム・裁量労働制と所定労働時間

基本的な所定労働時間は1日7.5時間(標準勤務時間帯 9:00~17:30、休憩60分)と設定されています。

職種やポジションにより労働時間制度が異なり、開発やコンサルティング等の一部の専門職では「専門業務型裁量労働制(みなし労働時間1日9時間)」が適用されます。一方、社内システム開発や企画、データアナリストなどの一部エンジニア・専門職では「フレックスタイム制(フルフレックス)」の求人も用意されています。

◆ リモートワーク・在宅勤務制度の選択肢

多くの求人において「在宅勤務・リモートワーク相談可」との記載が見られます。具体的な運用例としては「週1日リモート」「週2日リモート」「週2~3日リモート」「出社50%・在宅50%」など、配属部署や担当業務に応じたリモート頻度が求人票に明記されています。

◆ 育児・介護・両立支援と特別休暇・福利厚生

生活と業務の両立を支える制度として、短時間勤務制度(子どもが小学校卒業まで利用可能、申請によりフレックスやシフト勤務も選択可能)や、妊活・育児・介護を対象に月額2万円を補助する「両立支援カフェテリアプラン OWL’s(オウルズ)」が導入されています。

また、年間休日124~127日(完全週休2日制・土日祝休み)に加え、未消化の有給休暇を最大100日まで積み立てられる「ストック休暇制度」、5年ごとの勤続節目に慰労金が支給される「リフレッシュ休暇」が共通して提示されています。

2-2 働き方に関わる業務上の条件・前提

◆ 職種ごとの労働時間制度の適用区分

企画職や一部の社内SE、専門エンジニア求人ではフレックスタイム制や裁量労働制が採用されている一方、営業職や対面業務の多いポジションでは定時勤務体系をベースに時間外手当が支給される条件となっています。

裁量労働制が適用される求人では、固定残業手当(月30時間分等)があらかじめ固定手当として提示されているケースがあります。

◆ 求人票に見るリモートワークの実施条件

在宅勤務の可否や頻度は全社一律ではなく、求人ごとに条件が個別に定められています。「週2~3日リモート」「週1日リモート」「月次稼働日の50%が在宅勤務」といった記載がある一方で、顧客訪問やオンサイト対応が主となる職種では出社が中心となるなど、担当する業務の性質に合わせた勤務形態が指定されています。

3. 【口コミ】現場で語られる「働き方」の実態

公式に用意された制度に対し、実際の現場ではどのような空気感で運用されているのでしょうか。社員の口コミから「働きやすさ」のリアルを紐解きます。

3-1 残業・勤務時間に関する口コミと部署差

キャリコネに投稿された口コミによると、残業時間や勤務時間は配属される部署、職種、および上司の管理方針によってばらつきが存在することが語られています。

営業部門に関しては、顧客対応や見積作成、社内手続きなどの業務量が多いため、平日の勤務時間が長くなりやすいという投稿が見られます。決算期や四半期の締め月、月末・月初などの繁忙期には業務が集中し、残業が増加する傾向が指摘されています。

一方で、パソコンのログ管理や36協定に基づく残業管理が徹底されており、残業時間が1分単位で計算・支給される管理体制が機能しているという声も確認できます。

スタッフ職や一部の本部・エンジニア部門においては、定時退社や月20時間程度の残業で無理なく稼働できるという書き込みが散見され、職種による業務負荷の違いがうかがえます。

3-2 有休・育休など制度利用に関する口コミ

休暇の取得に関しては、土日祝日の完全週休2日制がしっかり守られている点について肯定的な評価が多く見られます。休日出勤が発生した場合でも代休が取得できる仕組みが存在します。

有給休暇については、全社的に指定有給(夏季・年末年始等)や四半期ごとの「プレミアムデー(半日休暇)」、月1回の半休取得といった取得推奨策が運用されており、半休を活用してリフレッシュしている事例が報告されています。

一方で、平日に連続した有給休暇を取得する際の取りやすさについては、担当案件の進捗や支店・上司の考え方により受け止めに差が見られます。

育児休業に関しては、女性社員の復職率が高く、時短勤務制度が定着しているという投稿が多く寄せられています。近年では男性社員の育休取得事例も増えつつあり、ライフイベントを迎えた社員をサポートする雰囲気が広がっているという実態が語られています。

3-3 仕事の進め方と職場の空気感

◆ 目標達成と日々のスケジュール管理

成果や目標達成に対する意識が高い環境であり、個々の社員に一定の自己管理が求められるという記述が見られます。日々のスケジュールを自ら効率的に組んで業務を進める自由度がある反面、進捗状況や数字の達成度に応じて終業時間の調整が必要になる場面もあると受け止められています。

◆ 部署・拠点におけるコミュニケーションと雰囲気

全国に拠点を持つ組織規模のため、支店や部署ごとの空気感には違いが存在するという声が散見されます。上司やチームメンバーとの関係性が良好で協力して業務を進められる職場がある一方で、拠点ごとの風土に依存する面を感じる投稿もあります。

全般的には活気があり、困った際に周囲へ相談しやすい雰囲気が保たれているという記述が確認できます。残業時間や休暇取得、働き方に関する詳しい口コミは「キャリコネ」で確認できます。

※情報が少ない場合もあります。ぜひ口コミ投稿にご協力ください。

まとめ:この会社の働き方とワークライフバランスは、あなたにフィットするか

大塚商会では公式データが示す通り、全社的な環境整備が進められています。公式の取り組みと現場の実態を踏まえ、転職志望者が検討すべき3つの論点を整理します。

◆ 残業・勤務時間・働く場所など、日々の働き方の条件は希望に合うか?

公式データや求人票からは、職種やポジションごとにフレックス、裁量労働、定時勤務といった労働時間制度や、週1~3日程度のリモートワーク条件が個別に設定されている実態が確認できます。自身が応募する職種の勤務形態や在宅勤務の条件が、希望する働き方や生活スタイルと合致しているかを確認することが重要です。

◆ 有休・育休・リモート・フレックス等、制度の利用実態と公式情報との対応をどう見るか?

「ストック休暇制度」「両立支援 OWL’s」「プレミアムデー(半休)」など多様な制度が公式に用意されており、有休取得率も63.9%に達しています。現場の口コミでは半休制度の活用や土日休みの定着が評価される一方で、部署や繁閑期による取りやすさのばらつきも言及されています。制度の条件や、実際の配属先でどのように活用されているかを把握する視点が求められます。

◆ 部署・職種・役割による働き方や職場の空気感の違いをどう捉えるか?

ダイバーシティ推進や各種両立支援の改定など全社的な環境整備が進む中で、業務の進め方や職場の空気感は拠点・部門ごとに固有の特徴を持っています。個人の裁量や自己管理が求められる度合い、チームでの協力体制を含め、自分が力を発揮しやすい職場環境であるかを総合的に見極めることが大切です。

公式な制度・数値と現場での運用実態の双方を客観的に比較し、納得のいくキャリア選択に役立ててください。

この記事の執筆者

関連記事

by キャリコネ決算キャリア研究室