*本ランキングの平均年収とは、キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員が投稿した給与情報から算出したデータとなります。
【自動車・輸送用機器業界の年収ランキング】
1位:日産自動車(平均年収694万円)
~海外向けの大型SUV「アルマーダ」などが好調。公正な評価制度を採用~
統一基準によって、全世界の従業員を評価できるグローバル人事システムへの刷新を推進してきた「日産自動車」。口コミでは、「完全実力主義であり達成感はあると思う。年2回の調整があり、自分が設定した目標に対して上司と話し合う。PE2(※)までは成果がなくても8割以上はもらうことはできる」(生産・製造技術/20代後半男性/年収500万円)といった声が寄せられました。2018年の春闘では満額の3000円相当のベアを回答。年間一時金(ボーナス)は原材料価格上昇や無資格者による完成検査問題の影響もあって3年連続の最高額とはなりませんでしたが、5.8か月分の満額回答となっています。
※「PE2」は役割等級名
2位:ブリヂストン(平均年収660万円)
~タイヤ業界で2018年より世界No1をキープ。「実績成果主義」の人事評価~
世界150か国で事業を展開するグローバル企業「ブリヂストン」。タイヤでは長年世界シェア1位を保っており、空気が不要なタイヤの開発など、先進的な取り組みも進めています。報酬に関しては公平な「実績成果主義」を謳っており、「残業規制はあるが、申請分はしっかりと支払われる。総合職の場合は他メーカーと比較しても基準もそれなりに高く、不満はなかった」(技術関連職/20代後半男性/年収525万円)といった声が見受けられました。大卒の初任給は22万5600円です(2017年4月実績)。
3位:デンソー(平均年収625万円)
~2018年の春闘では1500円のベアを回答~
2018年3月期連結決算の営業利益で前年度比約25%の増益。売上高は約5.1兆円を誇る「デンソー」。長年グローバル人材の育成に力を入れており、2016年からは幹部クラスが対象のグローバル共通人事制度を導入。パフォーマンスに基づいて評価を行います。「年齢に基づく給与は保障されるなかで、成果に基づき昇格、給与、賞与が決定される。会社全体の給与が高いなかで、結果を出せばしっかり評価がされる」(生産・製造技術/40代後半男性/年収1600万円)、「車両メーカーと比較しても高い。同じ役職でも段階評価でボーナスも多少差がつく。係長以上であれば年収800万円は確保可能」(機械設計/30代前半男性/年収900万円)など、従業員の満足度の高さもうかがえます。
4位:アイシン精機(平均年収620万円)
~自動変速機(AT)などの自動車部品が好調~
デンソー同様にトヨタグループに属する部品メーカーで、2018年4~6月期に過去最高の売上高・営業利益を達成した「アイシン精機」。報酬に関する口コミでは、「特に不満はないです。夜勤手当等はしっかりと出ますし、残業代もしっかりと支給されます。福利厚生もしっかりとしているので、生活の充実度、安定度は額面以上」(技術関連職/20代前半男性/年収400万円)、「特別な事情がない限り、課長までは役職級+年齢で昇給する。手当は通勤手当、会社借り上げのアパートは補助あり」(制御設計/20代前半男性/年収450万円)など、福利厚生についての声も。家具や家電備え付けで無料の独身・単身向け寮も完備し、社員の住宅費負担を大幅に軽減させています。
5位:川崎重工業(平均年収599万円)
~世界初・国内初の製品多数。2018年4~6月期は営業利益の大幅増~
長年船舶、新幹線、航空機などの大開発を手掛けてきた「川崎重工業」。モーターサイクル&エンジン事業などが好調で、“Ninja”シリーズをはじめとしたモーターサイクルは世界で高い評価を受けています。口コミでは、「賃金制度はきちんとオープンになっているので自分の評価ランクがわかり、モチベーションアップに繋がります。課長クラスでは、大体1100~1200万円くらいの年収、部長クラスでは1500万円くらいの年収になります」(生産・製造技術/40代前半男性/年収1100万円)、「管理職になるまでに昇格試験は2回。1回目の昇格試験に合格すれば年収550万円になり、2回目の昇格試験に合格すれば700万円前後になる」(経理/20代前半男性/年収550万円)といった声も。
6位:トヨタ自動車(平均年収590万円)
「査定も年功序列と実績の中間で公正であり、特に不満はない。ボーナスは、特に業績に連動しており、昨今は満足な額をもらえている(※)。ランキング雑誌等で平均年収がさほど高くないのは、大卒以外も入っているからだと思う」
(プロジェクトマネージャー/30代後半男性/年収1050万円)
※2016年度に関する投稿
7位:本田技研工業(平均年収573万円)
「ボーナスの割合が非常に大きく、会社の業績がよいと新卒でも年間100万円を超える金額が出る。また残業時間に制限があるものの、残業代は全額つくので、新卒時でも十分生活できるだけの給与が与えられる。昇給は基本的に年功序列で、管理職になると大きくアップするとのこと」
(法務/20代後半男性/年収450万円)
8位:スズキ(平均年収520万円)
「出向先では寮が完備されていることが多いので、意外とお金はたまりやすいです。別で報奨金制度もあるので、成績が良い人間はやりがいあるかも」
(ルートセールス/40代前半男性/年収510万円)
9位:マツダ(平均年収503万円)
「年齢に関係なく、等級によって給与が決まる制度となっている。若くても成果をあげて昇級することができれば、年齢に関係なく職位に見合った給与を貰うことができる。そのため、成果をあげ、評価を上げようというモチベーションアップにつながる」
(研究開発/20代後半女性/年収550万円)
10位:三菱自動車工業(平均年収491万円)
「基本的には年功序列型なので、年齢を重ねればある程度のレベルまでは出世できる。良い上司に恵まれれば早くして役職に就くこともできる。基本給は徐々に上がっていくが、評価が良い者の伸び率はやや高め。業界水準で見れば、少々少なくは感じるが、大企業ならではの福利厚生は満足できる」
(海外営業/20代後半男性/年収400万円)
<調査概要> 「自動車・輸送用機器業界の年収ランキング」
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)の「自動車①(国内)」「自動車②(世界)」「エコカー」「自動車部品・タイヤ」「二輪車・自転車」に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に雇用形態が正社員のユーザーから給与明細投稿が20件以上寄せられた企業
対象期間:2015年4月1日~2018年3月31日
回答者:キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員
※本ランキングの平均年収はユーザーから寄せられた情報をもとに算出しており、企業が発表している数値とは乖離がある場合があります