また、ここでの「広告宣伝」には、財務状況を投資家向けに発信していく「IR」、消費者やマスコミに向けた自社に関する情報発信や社内報作成などを担う「広報」、商品・サービスの売上を効率的に上げるために市場調査・分析をしたり戦略を練ったりする「マーケティング」なども含んでいます。これらの職種は華やかなイメージを持たれがちですが、綿密な調査や社内・外部との調整、予算管理など、地道な作業も伴うでしょう。
広告宣伝担当として働きやすいのはどんな企業なのでしょうか?「キャリコネ」ユーザーによる評価(総合評価)が高い企業トップ10は以下の通りです。各企業の口コミもあわせてご紹介します。
【広告宣伝担当が働きやすい企業ランキング】
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~懐かしいポケベルを使ったWEBムービーで「総合広告電通賞」を受賞~
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「何といっても日本の2人に1人がお客様なので、何をやるにも自分のしていることの影響力の大きさを感じます。所属セクション次第ではそのやりがいや充実感は他の企業ではなかなか味わうことのできないものだと思います。そのぶん、自分たちが社会の一部を担っているという使命感にかられます」
(マーケティング/30代前半男性/年収650万円/2010年度)
2位:ニフティ
~育休取得率女性100%&男性26%~
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「育児休業、時間短縮勤務、在宅勤務が可能なので、子どもがいることでの働くことの困難さはない。育児休暇明けの女性も多く働いているし、複数回育児休暇を取った人もいる。また、育児休暇明けはもとの部署に戻るかどうか、復職前に本人の希望を聞く面談もある」
(マーケティング関連職/30代後半女性/年収590万円/2013年度)
3位:日本マイクロソフト
~2016年「働きがいのある会社」第1位にランクイン~
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「ゴールを達成するためにどのように実行すべきか等細かい指示は基本ない。達成に向けて自分自身がやりたいことを明確にでき、それをサポートしてもらえる環境がある。手を挙げればチャレンジさせてもらえる環境があり、努力していることを否定されることはない。また、各国の同僚もフレンドリーなので、意見交換などもしやすい環境がある」
(マーケティング/30代後半男性/年収900万円/2011年度)
4位:日産自動車
~広告宣伝費の多い企業ランキング上位の常連~
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「Happy8を推進しており、ワークライフバランスを重視しているため、残業・休日出勤はできるだけ避ける文化になりつつある。また、育児・介護のための時短勤務制度やスーパーフレックス(コアタイムのないフレックスタイム制)の活用など、働き方の多様性を尊重しており、働きやすい」
(マーケティング関連職/40代前半女性/年収1300万円/2015年度)
5位:東芝
~長年国民的人気アニメの単独スポンサーを務める~
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「女性は働きやすいと思います。産休に入って復職する方も多数いらっしゃいます。二人目を産んでばりばり働いている女性もいます」
(マーケティング/30代前半女性/年収600万円/2017年度)
6位:ヤフー
「サービスや広告の規模が大きく、関わった仕事に関する反響を感じることができるため、それがモチベーションにつながります。ルーティンワークというよりも自分で進め方や改善方法を考えられる仕事が多いので、意欲のある方には向いていると思います」
(マーケティング関連職/20代後半女性/年収500万円/2017年度)
7位:電通
「得意先と関係を築きながら、自分の戦略を形にしていくことに面白みを感じる。キャンペーンが成功したときや、大きなイベントを回しきったあとの、得意先からの『ありがとう』がすべての努力が報われる瞬間であり、頭と身体をフル回転して案件を前に進めていく過酷な仕事であるが、非常にやりがいを感じる」
(広報/20代後半男性/年収780万円/2016年度)
8位:アマゾンジャパン
「(残業・休日出勤について)完全に個人に任されているので、人によってばらつきがある。私の場合は、7時に出社し、18時に退社するのを基本にしている。しかし、例えば、家庭の事情で、午前休みを突然取らざるを得ない場合は認められるし、頑張りどきには終電帰りもあり得る。また、休日出勤はよほどのことがない限りしていないが、それでも必要に迫られたときには行く。けど、それは強制されて行くということではなく、あくまで平日にまかないきれないときに限るものなのである」
(マーケティング/30代前半男性/年収1600万円/2016年度)
9位:ディー・エヌ・エー
「社風として若手に裁量を与え、手を挙げれば任せてもらえる文化です。意思決定のスピードも規模の割には早いと思います。凝った社内資料を作る必要はないと口をすっぱくして言われるくらい、事業に向かうこと、本質的なことに集中すべきである、という考え方の人が多いです」
(マーケティング/20代後半女性/年収560万円/2015年度)
10位:NEC(日本電気)
「勤務時間や休日、有休の取得などはとても自由度が高く、他社と比較すると総合的にはホワイト企業だと思う。勤務時間の途中に休憩時間が小刻みにある」
(マーケティング/30代後前半男性/年収700万円/2011年度)
<調査概要> 「広告宣伝担当が働きやすい企業ランキング」
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に職種「広告宣伝」のユーザーから10件以上の評価が寄せられた企業
※ここでの「広告宣伝」には、IR、広報、受付、商品企画、商品開発、営業企画、調査・分析、マーケティング、物流企画といった職種も含まれます
対象期間:2015年4月1日~2018年3月31日
回答者:キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員
採点項目:以下6項目の評価の平均点(総合評価)
「労働時間の満足度-残業や長時間労働がないか」
「仕事のやりがい-楽しいか、意義を感じるか」
「ストレス度の低さ-心身に疲弊感はないか」
「休日の満足度-休みがあるか、有休を取れるか」
「給与の満足度-金額は十分か、割に合うか」
「ホワイト度-ブラック企業でないかを総合判断」