クリエイティブ職が働きやすい企業ランキング2018

クリエイティブ職が働きやすい企業ランキング2018

クリエイティブ職は、新聞・雑誌・映像・Webサイト・ゲームなどにおけるコンテンツ・広告等の制作に携わります。デザイナーや制作ディレクター、編集、ライターといった職種のほか、ここではイベント関連職や芸能関連職も含まれます。所属する業界はさまざまですが、勤務場所や時間、服装などの自由度が比較的高い職場が多い傾向も。スキルによっては高収入が望めるでしょう。

雇用形態や企業によって待遇は大きく変わりますが、実際にクリエイティブ職として働きやすいのはどんな企業なのでしょうか? 「キャリコネ」ユーザーによる評価(総合評価)が高い企業トップ10は以下の通りです。各企業の口コミもあわせてご紹介します。

【クリエイティブ職が働きやすい企業ランキング】
※調査概要は下部

 

1位:ヤフー
~黒帯制度で優秀なデザイナー等を手厚くサポート~
ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」を運営し、広告事業やeコマース事業を展開する「ヤフー」。エンジニア、デザイナー、ビジネスの3コースに分けて採用を行っています。エンジニアとデザイナーに関しては、特に優秀な場合「黒帯」に認定。初回任命時に10万円の一時金、年間上限100万円の個人の活動予算枠を付与するといった、活動を手厚く支援する制度も。場所を選ばずに働ける「どこでもオフィス」や週休3日制(子育て・介護中の従業員が対象)も導入しており、「労働時間の満足度」「ストレス度の低さ」などで1位となっています。

「子育て優先で時短勤務をされている方も多くいます。上長も子育て世代の方だったりと理解のある方が多いです。また、会社全体も残業せずに早く退社することを推奨しているので、時短で早く帰ることもあまり気にすることなく働くことができています。ママ社員同士、ランチの時間などに子育てや働き方の悩みも共有しやすいです」
(Web関連職/40代前半女性/年収500万円/2017年度)

2位:リクルートコミュニケーションズ
~グループの領域を横断し制作を担う。リモートワークを活用する従業員95%~
人材、住宅、ブライダル、飲食など、リクルートグループが扱う幅広い領域で制作・プロモーション等を担っている「リクルートコミュニケーションズ」。大手広告代理店などと比較すると少数精鋭の体制を敷いており、個人の権限や責任が大きいことや、クライアントが幅広いことなどが強みとなっています。2016年から原則として全従業員を対象とするリモートワークが導入され、実施から2年弱で従業員の95%が利用。口コミではハードながらも成長機会の多さを評価する声が目立ちました。

「仕事に関しては『やりたい!』と自己申告すればさせて貰える環境でした。経験値はかなり上がります。2媒体経験しましたが、とても面白く、たくさんのクライアントを経験でき、転職にも有利になりました。ただ、確実にミッションや社内の賞にエントリーしないと評価はされません。やることやれば、有休をとっても何も言われない環境でした」
(制作ディレクター/30代後半女性/年収400万円/2013年度)

3位:リクルートホールディングス
~グループ全体で先進的な人事制度を運用。3年ごとのリフレッシュ休暇付与も~
 2018年3月末時点で361社のグループ企業を傘下に置く、「リクルートホールディングス」。「やりがい」の評価の高さが目立ちます。採用は「ビジネス」「スペシャリスト」に大きく分けられ、スペシャリストのなかにはプロダクト設計に携わる「UXデザインコース」などが含まれます。自由裁量に委ねられたフレックスタイム制が敷かれ、月45時間相当分の超過勤務手当などを含む初年度年収例は427万円(2018年見込み)。国内9社の新卒採用を一本化して30歳まで応募可、通年エントリー可とするなど柔軟な人事制度を積極的に導入。全社員を対象に、勤続3年を経過するごとに最大連続28日間の長期休暇を取得できる「STEP休暇制度」(30万円の手当も支給)を用意しています。

「ピーク時には休日出勤もしますが、逆に余裕のある時期には長い休暇に有給休暇を足して充電期間にしたりと、かなり自由度もあります」
(制作ディレクター/40代前半女性/年収700万円/2012年度)

4位:サイバーエージェント
~クリエイターのスキルアップを積極的に支援、"リモート開発"も可能~
インターネットテレビ局「AbemaTV」をはじめとしたメディアを持ち、広告事業、ゲーム事業なども展開する「サイバーエージェント」。エンジニアやクリエイターのみが使える開発スペースを整備するほか、2016年7月にはクリエイティブ拠点オフィスとして「AbemaTV」のスタジオなども備える「シャトーアメーバ」を開設。育児などと両立しながら在宅でのリモート開発も可能なほか、新規サービス立ち上げ時などに集中的に開発を行うための合宿費用、海外カンファレンス参加のための費用が支給されるなど、挑戦しやすい環境を整えています。

「前線で活躍したい志向の強い女性にとっては、かなり活躍しやすい環境だと思います。実際に、大きなコンテンツの立ち上げや運用プロデューサーを務めるのが女性、というケースも散見されます」
(グラフィックデザイナー/20代後半男性/年収450万円/2012年度)

5位:グリー
~社内のクリエイター同士の交流を促す施策を多数展開~

国内ソーシャルゲーム業界を牽引してきた「グリー」は、クリエイター同士の交流に力を入れています。個人が参加した外部セミナーの報告会をランチ形式で頻繁に開催する、全デザイナーのクリエイティブを閲覧できるようする、交流イベントを頻繁に開催するなどして、情報共有による技術力向上やコミュニケーションの円滑化につなげています。また、年に1回、最新モバイルデバイス購入費用の一部を補助する福利厚生もあり、4万円を上限に端末購入費用の9割が支給されます。項目別では「給与の満足度」で高い評価を獲得しました。


「ソーシャルゲームという多くの利用者を動かすメディアにスピーディに携われる。優秀なエンジニアが多いので切磋琢磨しながら能力を磨ける風土があると思います。チームビルディングなどメンバーコミュニケーションを高める行事もあり、共闘しながらプロダクトを成功させるという体験ができます」
(ディレクター/30代前半男性/年収540万円/2013年度)

5位:マイナビ
~時間外手当は15分単位で算出。資格情報支援制度も完備~
人材ビジネスを中心に24事業を展開する「マイナビ」。新卒採用では制作・編集職らが所属する広告・人材コース、Webデザイナー職や記者職が所属するITコースなどに分かれ、時間外手当は実際に残業をした時間に応じて15分単位で支払われます。口コミでは福利厚生の充実ぶりに関する声も多く、業務に役立つ資格の取得の支援や幅広いスキルアップをサポートする各種講座を割安で受けられる制度を完備。勤続5年以上の社員に関しては、独立する際のサポートが受けられる「社員起業支援制度」も。

「福利厚生は充実している。保養所やスポーツジムの優待などもある。最近では本社のみですがマッサージ店舗の半額サービスもある。給与面と関わってくるが住宅手当もしっかり出るので都会の支社にいる人にとってはありがたい」
(編集/20代後半女性/年収550万円/2016年度)

7位:楽天

「クリエイティブの部門はスケジュールなど自分で調整が可能だったため、忙しいこともあるが、自由度もそれなりにあったと思う」
(制作ディレクター/20代後半女性/年収580万円/2011年度)

8位:NHK(日本放送協会)

「非常にやりがいが大きいと感じる。編集や撮影など非常に細かく、睡眠時間を削られる作業が続くが、自分の関わった映像への思い入れはとても強く、仕事の楽しさも同時に感じられる」
(制作ディレクター/20代前半男性/年収500万円/2016年度)

9位:コナミデジタルエンタテインメント

「残業は多いが、時間を細かく申告する必要があるため、生活に支障がでるほどではない。同業他社でありがちな連日会社に泊り込みといったものもなかった。有休は繁忙期でなければ比較的取りやすいように思う。イベントなどがなければ休日出勤もなかったし、代休がもらえるので特に不満はなかった」
(グラフィックデザイナー/20代前半男性/年収300万円/2013年度)

9位:Cygames

「(福利厚生に関して)すごく恵まれていた。特に画集の充実ぶりがいい。ほしい本があればリクエストで対応もしてくれる。お弁当が300円で食べられるのも、新人にはありがたかった。ボリュームも種類も豊富でよく利用させてもらった。社内にコーヒーショップができ、そこで美味しいコーヒーを格安で飲めるのもとても良かった」
(CGデザイナー/20代前半女性/年収318万円/2014年度)

<調査概要> 「クリエイティブ職が働きやすい企業ランキング」
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に「クリエイティブ系職種」のユーザーから10件以上の評価が寄せられた企業
対象期間:2015年4月1日~2018年3月31日
回答者:キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員
採点項目:以下6項目の評価の平均点(総合評価)
「労働時間の満足度-残業や長時間労働がないか」
「仕事のやりがい-楽しいか、意義を感じるか」
「ストレス度の低さ-心身に疲弊感はないか」
「休日の満足度-休みがあるか、有休を取れるか」
「給与の満足度-金額は十分か、割に合うか」
「ホワイト度-ブラック企業でないかを総合判断」

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