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部下が増えても「上司の仕事が減らない」 それって誰が悪いのか?
あまりの忙しさに、会社に対して「人を増やしてくれ!」と言いたくなることはあるだろう。しかし、固定費を発生させる採用に、会社はなかなか首を縦には振ってくれない。
ようやく人が来た、と思っていると、自分の意図通りになかなか動いてくれず、指示や修正で余計に仕事が増えてしまうこともある。こんなはずではなかった、と怒りのやり場がなくなる。
部下ができても「上司の仕事が減らない」のはなぜか、誰が悪いのか――。社会人ブロガーのはせおやさい氏は、こんなありがちな状況への対処法について16日のブログに書いている。
部下のせいにするのは「超かっこわるい」
アシスタント的な人や部下が増えたのにもかかわらず、「逆に仕事が増えた」という状況は珍しくない。この理由について、はせ氏は部下とのかかわりの中で、
という仕事が発生するから、と理由を挙げる。アシスタントや部下というのは自分と同じ人間ではないので、思うような仕事をしてくれず、指示や修正が必要になりがちということだろう。
しかし、だからといって、仕事がうまく進まない責任を部下に押し付けるのはいただけないと、はせ氏はいう。
上司本来の仕事は、部下からのアクションを待つまでもなく、「ちゃんと問題なく進められてるかチェック」「期日までに一定のものが仕上がるか確認」「無理そうだったら早めにリカバリー」をすることだからだ。
属人性を排除した「仕組み化」を目指せ
とはいえ、いつまでも上司自身が「チェック」「確認」「リカバリー」をしていては、自分の仕事を部下に振ったことにはならない。
部下に仕事を任せる意義について、はせ氏はこう指摘する。属人的な要素を減らして仕組み化できれば、作業以外の新しいチャレンジに時間や人材を割きやすくなり、イノベーションが生まれやすくなる。
部下が思ったように動かないのは「完全に上司の責任」ということになるが、ファミリーマート代表取締役会長の上田準二氏も、上司が「あいつは使えない」と部下を切り捨てるのを好まないという。
情けは他人のためならず、自分のためなり。「できてなかったら困るのは自分」と考え、むやみに部下にイライラをぶつけず、最適な方法を見出すことに知恵を絞ること――。これこそが「マネジメントの醍醐味」なのかもしれない。
あわせてよみたい:上司が仕事をくれません!