金融系職種が働きやすい企業ランキング2018

金融系職種が働きやすい企業ランキング2018

金融についての専門的な知識を持ち、銀行や証券会社、保険会社などで活躍する「金融系職種」。顧客から預かった資産を運用する「ファンドマネージャー」、株式や債券など証券売買の仲介を行う「トレーダー」、資金計画や資産設計のアドバイスを行う「ファイナンシャルプランナー」、企業や経済についての調査・分析や情報提供を行う「証券アナリスト」などさまざまな職種があります。

高い専門性が求められ、扱う金額が大きい場合にはプレッシャーがかかるイメージもある金融系職種ですが、実際に働きやすいのはどんな企業なのでしょうか? 「キャリコネ」ユーザーによる評価(総合評価)が高い企業トップ10は以下の通りです。各企業の口コミもあわせてご紹介します。

【金融系職種が働きやすい企業ランキング】
※調査概要は下部に記載
1位:新生銀行
~女性の活躍をバックアップする制度が充実~
旧日本長期信用銀行。独自のサービスを次々と展開し、店舗型銀行でありながらネット銀行としての側面も持ち合わせています。新卒採用は、業務に制限のないGP(ジェネラルプロフェッショナル)職のなかでも、「金融エキスパート」「リテールエキスパート」「金融IT」の3つのコースに分かれており、配属先で専門的な知識を身に付けていきます。金融エキスパートの場合、例えばM&Aアドバイザリー業務や、市場リスク管理部で銀行のトレーディング活動の支援・牽制等を行う業務も。「育児休業期間中の自己啓発支援」や「産休・育休復職研修」など、女性の活躍をサポートする取り組みを積極的に行っています。

「報酬は良いほうであると思う。というか不満を持っている人は見たことがない。また、レベルに対する給料ももらいすぎな感がいなめない。30代のうちに1000万円近くもらえるのはかなり恵まれていたと考えている」
(金融システム開発/20代後半男性/年収950万円/2013年度)

2位:かんぽ生命保険
~「働く人にとっての企業の魅力度」金融・保険部門の第1位~
郵政民営化に伴い誕生した生命保険会社。業務は多岐にわたりますが、例えば企業のリスクや信用力を調査・分析するアナリストが活躍する運用審査部や、保険商品の開発を行う商品開発部等があります。また、新卒採用(総合職)のうち数名は、保険数理の専門家として活躍していく「アクチュアリーコース」、投資戦略立案や保険商品開発の専門家として活躍していく「クオンツコース」で採用されます。ワークライフバランスやCSR、職場環境など総合的な観点から「勤務先としての企業の魅力度」を評価する「ランスタッドアワード2018」では、かんぽ生命を含む「日本郵政」が金融/保険部門の第1位を受賞しました。

「(女性の出世について)女性が多い事務サービスセンターなら十分に可能です。現に女性の割合が増えてきています。事務系は子育てにも理解があります。全社的に女性活躍を推進しているのでこれからもっと増えるのではないかと思います。女性向けのキャリアアップセミナーなども行っています」
(金融関連職/20代後半女性/年収350万円/2017年度)

3位:野村證券
~人材育成に注力。自ら行き先を決められる"海外修練制度"も~
国内最大手の証券会社。マクロ・トレーディング部やエクイティトレーディング部、経済調査部や市場戦略リサーチ部など、トレーダーやアナリストが活躍する部署が複数あります。金融知識やビジネススキルをオンラインで学べる「ノムラeラーニング・ライブラリー」や、ファイナンシャルプランナー、証券アナリストといった資格取得費の補助など、スキルアップを支援する体制が整っています。勤務地変更制度や法定を上回る育児休業制度といった育児との両立支援施策にも注力。厚生労働省が認定する「くるみんマーク」も取得しています。

「リーマン・ブラザーズの吸収を経て外国人社員も多く、部署にもよりますが女性もマイノリティではないので配慮された環境です。360度人事評価で上からも下からも目があるため、パワハラやセクハラは起きにくい制度になっています。飲み会の出席を強要されるわけでもなく、結果さえ出していればワークライフバランスも取れる職場です」
(トレーダー/30代前半男性/年収1800万円/2012年度)

4位:第一生命保険
~ダイバーシティ&インクルージョンの推進でLGBTにも配慮~
国内大手生命保険会社の一つで、「サラリーマン川柳」や「モーツァルトの住家復元修復事業」への支援など、幅広い分野のユニークな取り組みも特徴的。採用は、勤務地や分野などの違いで大きく3職種に分けて行っています。例えば企業や官公庁で働く人へ生涯設計の提案を行う「ライフプロフェッショナル職」では、段階に応じた育成・研修制度を用意。最短で4年目から、適性やそれまでの実績を考慮し、それぞれの道へと進むことになります。「プラチナくるみんマーク」を取得しており、チャイルドサポート休暇や育児サービス経費補助制度など、手厚いワークライフバランス制度を用意しています。

「一通りの健康保険や厚生年金、退職金、育児休暇などの制度は完備されている。社宅や寮などの設備も縮小傾向にあるとはいえ充実している部類ではないだろうか」
(ファンドマネージャー/20代後半男性/年収800万円/2014年度)

5位:大和証券
~両立支援制度を充実させ「なでしこ銘柄」に4年連続で選定~
旧4大証券の時代から野村證券に次ぐ大手の証券会社で、2018年3月期の売上高もグループとして業界第2位となっています。新卒の場合には、インベストメント・バンキング、セールス&トレーディングなど特定の部門にキャリアを絞る「部門別コース」と、コンサルティング営業を経験してから適性をみて各部門に配属される「総合コース」に分かれます。コンサルティング営業から本人の希望により大口機関投資家を担当するトレーダーになるケースも。女性活躍推進に優れた上場企業として「なでしこ銘柄」に4年連続で選定されており、配偶者転勤同行休職制度や第3子以降の出生に対してお祝い金200万円を支給する制度を用意するなど、家庭・育児との両立支援に力を入れています。

「社宅手当、各種休暇手当等、非常に充実している。年次有給休暇については、積極的に取得することが推奨されており、上席者の理解もあると思う。自己研鑽のための各種資格取得、学習についても充実したサポート体制があり、資格取得のための研修費用や資格取得時の手当もある」
(金融関連職/30代前半女性/年収900万円/2013年度)

6位:三菱UFJ銀行

「部署によると思うが、自分のいたところでは海外とのやり取りが多かったため、さまざまなバックグラウンドを持つ人とのコミュニケーションを取る機会がたくさんあり、英語を学ぶ、違う文化に触れるという点で非常にやりがいを感じた。また、周りにも優秀な人たちがたくさんいたので日々学ぶことも多かった」
(アナリスト/30代前半女性/年収800万円/2013年度)

7位:りそな銀行

「資格取得の際の費用を一部負担してもらいました。そのようなサービスを受けるためにどうすれば良いのかもわかりやすくなっていて、形骸的な福利厚生ではなく、実用的な福利厚生だと感じました」
(ファイナンシャルプランナー/30代後半女性/年収400万円/2012年度)

8位:三井住友銀行

「いろいろな法人の経営者と話す機会が多く、提案準備に時間はかかる一方で良い提案をすれば非常に感謝をされるので、やりがいは大きい。顧客の成長が自身の成長にもつながる感覚があり、さまざまな業界の顧客とも接点を持てるので知的好奇心がある人にとってはやめられない職場だろう」
(金融関連職/40代後半男性/年収1700万円/2016年度)

9位:みずほ銀行

「福利厚生はそれなりにしっかりしています。住宅手当や財形預金等がしっかりしているので、給与の額面以上に待遇はいいと思います」
(金融システム開発/20代後半男性/年収700万円/2014年度)

10位:三菱UFJモルガン・スタンレー証券

「(報酬について)金融業界、大手証券ということもあり高水準を保っていると思う。成果を上げればきちんと報酬で報いてくれる体系だと思う。営業店で稼いでいる人は管理職よりも高い給与も得ることができる。正社員のなかでもいわゆる総合職と、特定の分野で高い専門性を持っている戦略職など雇用体系が異なっており、ベースの給与や賞与の計算方法など異なる」
(トレーダー/30代前半男性/年収800万円/2015年度)

<調査概要> 「金融系職種が働きやすい企業ランキング」
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に職種「金融系職種」のユーザーから10件以上の評価が寄せられた企業
対象期間:2015年4月1日~2018年3月31日
回答者:キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員
採点項目:以下6項目の評価の平均点(総合評価)
「労働時間の満足度-残業や長時間労働がないか」
「仕事のやりがい-楽しいか、意義を感じるか」
「ストレス度の低さ-心身に疲弊感はないか」
「休日の満足度-休みがあるか、有休を取れるか」
「給与の満足度-金額は十分か、割に合うか」
「ホワイト度-ブラック企業でないかを総合判断」

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