管理部門が働きやすい企業ランキング2018

管理部門が働きやすい企業ランキング2018

企業の経営に関する管理全般を担当する「管理部門」。人事、総務、経理、財務、法務などの職種があり、専門知識や経験が必要とされる業務も多くあります。「コーポレート部門」「間接部門」と言われることも。企業の規模や業態などによって業務内容や担当範囲が左右される部分はあるものの、業界や業種を問わずに活躍しやすい点が魅力となっています。

働き方改革を推進していく役割も担っていますが、実際に管理部門で働きやすいのはどんな企業なのでしょうか? 「キャリコネ」ユーザーによる評価(総合評価)が高い企業トップ10は以下の通りです。各企業の口コミもあわせてご紹介します。

【管理部門が働きやすい企業ランキング】
※調査概要は下部に記載
1位:トヨタ自動車
~時価総額国内1位。アジアや北米での事業が好調~
海外販売の事業が好調な「トヨタ自動車」。徹底的に無駄を省き合理性を重視する「トヨタ生産方式」を工場のみならず、情報システムなど間接部門でも徹底しています。項目別では「ホワイト度」で特に高評価となりました。グローバルに展開する巨大企業だけに、経営企画(コーポレートガバナンス)は、グループ各社や子会社の内部統制システムの展開や重要意思決定に関する仕組み改善などを担います。選択型福利厚生制度「ウェルチョイス」を運用し、社員寮も約80か所にあり充実しています。なかには、カフェテリア形式の食堂などがある寮も。

「サービス残業は基本はなし。30分ごとに電子管理しており、その時間に対応して、勤怠をつける。残業代は全額支給。年間MAX360時間までしか残業できないので、逆に言うとそれまでに仕事を終わらせないといけない。フレックスタイム制のため、自由度も高い。休日出勤は異常事態以外ない」
(購買・資材/30代前半男性/年収800万円/2016年度)

2位:リクルートスタッフィング
~派遣スタッフ支援体制の拡充にも注力する人材大手~
 人材サービスの先駆者であるリクルートグループで人材派遣事業を行なっている「リクルートスタッフィング」。契約社員の評価制度や教育研修といった人事制度の企画・設計から運用までを行う人事部や、人材マーケットデータ作成から戦略の検討、目標設計を行う事業推進部といった部署があります。ユニット長に大きな権限を委譲する「ユニット経営」を掲げ、新人のうちから裁量の余地が大きいのも特徴です。初年度月収例では30万円程度で、「休日」の満足度が特に高い結果となりました。

「全社的に、生産性高く仕事することを目指す風潮がある。他社の社員の話をきくと、リクルートスタッフィングの社員は、短い時間で高いクオリティの仕事をしていると感じた。残業時間・休日出勤は相当少ないと思う。休日はビルの明かりがほとんどついていないので、仕事している人は少ないだろう」
(経理/20代後半男性/年収300万円/2015年度)

3位:リクルートホールディングス 
~グループ企業数361社。連結売上収益2兆円超え~
 住宅・結婚などの分野での販促領域や人材サービス、HRテクノロジー、人材派遣など幅広く事業を展開する「リクルートホールディングス」。事業のグローバル展開を見据えて、各部門でIT人材の採用・育成を後押ししているほか、経営企画部門に働き方改革推進を専門とする部署を設置。グループ全体でダイバーシティ推進やキャリア開発支援に力を入れ、マーケティング、ロジカルシンキングなど個人の志向に合った講座に任意で申し込める選択型研修プログラムも用意しています。項目別ではやりがいに関する評価が1位という結果になりました。

「大手だけあって、就業環境はよかったです。報酬については、年齢の割には満足がいくものでした。査定については、上司との関係性により若干変わってくるものの、妥当に評価していただいていたと思います。社員食堂なども完備されているなど、報酬以外での福利厚生も充実していました」
(人事/20代後半女性/年収450万円/2012年)

4位:NEC(日本電気)
~海外向け事業も拡大させる大手電機メーカー~
政府・官公庁・公共機関など向けのパブリック事業や、民需向けのエンタープライズ事業などを展開する大手電機メーカー「NEC(日本電気)」。2016年に間接部門の業務改革プロジェクトを拡大。「NECマネジメントパートナー」を中心にグループ全体で10万人が対象となる改革を推進しています。業務プロセスの可視化や自動化に適したツールを導入するなどの業務改革に着手し、出張旅費の10%削減といった成果も上げています。

「部署によりますが休みは比較的取りやすく、GWや夏期休暇年末年始など大型連休も充実している。本を10%オフで買うことができます。対象者は家賃補助をもらうことができますが内定時にどこに住んでいたかがポイントになります」
(財務/20代後半女性/年収480万円/2017年度)

5位:三菱重工業
~130年以上の歴史。小惑星探査機の化学エンジンも手掛ける~
ターボチャージャやフォークリフトなどの好調さが目立つ「三菱重工」。管理部門においては、例えば総務法務部の企業法務業務職は、海外も含めて契約交渉の支援やリスクマネジメントなどの法務業務を担当しています。法務研修や語学研修、グローバルビジネス研修といった専門教育プログラムや、新入社員から部長職までの階層別教育プログラムなど、充実した研修制度も。項目別では、特に「ストレス度の低さ」が評価され、1位という結果でした。

「東京や横浜の社宅については、立地も建物も立派でかなりお得感があると思います。また最近では、社内に保育所を設ける事業所などもあり、充実してきていると思います」
(経理/30代前半男性/年収600万円/2016年度)

6位:本田技研工業

「ボーナスの割合が非常に大きく、会社の業績がよいと新卒でも年間100万円を超える金額が出る。また残業時間に制限があるものの、残業代は全額つくので、新卒時でも十分生活できるだけの給与が与えられる」
(法務/20代後半男性/年収450万円/2015年度)

7位:富士通

「働く部署により残業の頻度は異なりますが、基本的には残業代が支給されますので、その点は良いかと思います」
(経理/30代前半男性/年収600万円/2016年度)

8位:日立製作所

「持株制度や財形などよくある制度のほか、寮・社宅制度やカフェテリアメニュー、保険制度など、充実していると思います(ただし、社宅は会社事情による転勤のみなど、要件が定められています)。また、グループ会社でいろいろなサポートも行っているため、従業員満足度も高いと思います」
(総務/40代前半男性/年収800万円/2016年度)

9位:パナソニック

「メーカーの特徴とも言えるが、長期休暇はしっかりと休むことができる。部署にもよるが、年休消化率も高いところは高い。サービス残業等行うことは基本ないと思って大丈夫だろう。待遇もよく、賞与等、十分に還元されていると思う。出張手当等も充実しており、申し分ないと考えている」
(財務/20代前半女性/年収350万円/2015年度)

10位:東芝

「福利厚生は充実しているように思います。家族手当、住居手当のほか、カフェテリアプラン、社員食堂割引、提携保険サービス、人間ドック割引などなど。転勤時も、引越費用はすべて会社負担ですし、引越手当も本人分だけでなく同行家族分もあります。幼稚園の転園費用も会社負担です」
(購買・資材/40代前半男性/年収650万円/2015年度)

<調査概要> 「管理部門が働きやすい企業ランキング」
調査対象:『日経業界地図 2018年版』(日本経済新聞出版社)に記載があり、対象期間中に「キャリコネ」に職種「管理部門」のユーザーから10件以上の評価が寄せられた企業
対象期間:2016年4月1日~2018年3月31日
回答者:キャリコネ会員のうち勤務先を評価対象企業に選択した会員
採点項目:以下6項目の評価の平均点(総合評価)
「労働時間の満足度-残業や長時間労働がないか」
「仕事のやりがい-楽しいか、意義を感じるか」
「ストレス度の低さ-心身に疲弊感はないか」
「休日の満足度-休みがあるか、有休を取れるか」
「給与の満足度-金額は十分か、割に合うか」
「ホワイト度-ブラック企業でないかを総合判断」

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