• 職種研究看護師

    専門性が高い医療系の職種は景気に左右されづらく、安定して需要があります。なかでも看護師は、新卒だけでなく別の職種から転身する人も少なくありません。看護師の仕事について、転職事情も含めて詳しく紹介します。

    看護師の仕事内容と転職

    1.看護師の仕事内容

    看護師は、主に医師が診察・手術をする際にサポートし、患者の看護をするのが仕事です。勤務先は、病院、診療所(クリニック)、介護施設、訪問看護ステーション、保育園、児童養護施設などさまざまです。正社員だけではなく、パートや派遣社員として働く看護師も多くいます。

    医師の指示に基づいて注射、点滴、採血といった一部の医療行為を行うことも許されており、命を預かる責任とやりがいある仕事です。

    手術室看護師(オペナース)の場合は、手術器械を準備して手術中に医師に渡す「器械出し」や、手術の記録や患者の様子を観察する「外回り」なども行います。

    准看護師との違い

    准看護師は、医師や看護師の指示のもと、診療上の補助や患者のケアをします。看護師は国家資格取得が必要なのに対し、准看護師は都道府県知事免許が必要です。

    給与水準は看護師より低く、ハードな仕事の割に低賃金であることを疑問視する声も高まっています。日本看護協会では、准看護師を廃止し看護師に一本化することを以前から訴えています。

    夜勤の有無

    看護師には夜勤があるというイメージもありますが、24時間体制の施設は一部のみです。基本的に入院施設を持たない病院やクリニックは日勤のみでしょう。

    ただし、夜勤手当等もあり、夜勤の有無で給与面に差が出ます。「ナースな私のお給料」で看護師の平均年収を検索(2018年3月時点)すると、日勤常勤の場合は平均年収が約417万円[1]。それに対して夜勤ありの場合は、約480万円[2]です。

    [1]株式会社クイック「看護師さんの給料明細一覧(勤務形態/日勤常勤)」(ナースな私のお給料)https://www.kango-roo.com/km/find/index/employed:nj/ (2018年3月15日アクセス)

    [2] 株式会社クイック「看護師さんの給料明細一覧(勤務形態/夜勤)」(ナースな私のお給料)https://www.kango-roo.com/km/find/index/employed:yj/ (2018年3月15日アクセス)

    2.看護師になるには

    まずは看護科のある4年制大学や3年制の専門学校、短期大学、看護師学校(養成所)等へ進学する必要があります。そして、看護師国家試験に合格しなければなりません。

    保健師・助産師になるには

    看護師のなかには、保健センターなどで病気予防や健康に関する指導を行う「保健師」、妊婦の健康管理から分娩に携わる「助産師」の道に進む人もいます。保健師国家試験と助産師国家試験は、どちらも看護師資格を取得していなければ受験できません。

    4年制大学の看護学科では、看護師試験と同時に保健師試験・助産師試験の受験資格が得られるカリキュラムを用意していることもあります。短期大学や専門学校の場合は、看護師国家試験に合格したのち、保健師または助産師を養成する教育機関に入学・編入して1~2年通い、国家試験を受けることになるでしょう。

    なお、男性は助産師になることができません。また、保健センター等で公務員として働く場合は、公務員試験にも合格する必要があります。

    就職と研修

    毎年2月に行われる国家試験前に、就職先を決めているのが一般的です。9月~12月までに内定を受け、試験勉強に集中する時間を確保するのが好ましいとされています。

    2010年より新人看護職員の卒後臨床研修の実施が努力義務化されており、特に大学病院では、研修制度が充実しているケースが多いでしょう。

    3.看護師の転職

    看護師は比較的離職率が高い職種です。女性が多く、ハードな仕事内容のため、妊娠・出産等をきっかけに辞める人が多いことも影響しているでしょう。常に人手不足のため、求人数は多くあります。近年は、力仕事を任せやすい、男性患者に寄り添った看護をしやすいといった観点から、男性看護師のニーズも高まっています。

    専門性が高い職種のため、一度現場を離れても復帰しやすく、子育てが落ち着いてから現場に戻るケースも少なくありません。引越しをしても全国で仕事を見つけやすい点もメリットでしょう。

    未経験からの転職

    通学期間だけで最短3年かかりますが、他の職種から看護師にキャリアチェンジをする人も少なくありません。社会人入試制度を設ける看護師学校や定時制の看護師養成学校もあります。体力的には大変ですが、働きながら看護師を目指すことも可能でしょう。

    10年以上の実務経験がある准看護師が正看護師へステップアップしたい場合は、2年課程の通信制看護学校で教育を受けることも可能です。

    経験者の転職

    経験が豊富で高度な専門性を持つ看護師ほど、転職時に有利になるでしょう。主任や師長などの役職経験があれば、その点も評価されます。